投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 15 日 19:35:36:
回答先: Re: ユニセフがアフガン内の援助を一時停止、北部同盟の略奪が原因 投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 15 日 18:51:24:
11/15 16:12 だれも信用できない 疑心と不安のアフガン国境 外信85
共同
「北部同盟の手は血塗られている」「まだだれも信用できない」
―。パキスタン北部ペシャワルとアフガニスタンの首都カブールを
結ぶ幹線道路にあるトルハム。国境の街には北部同盟が制圧したカ
ブールのような解放感はなく、不安と疑心にかられた人々が立ちす
くんでいた。
岩山に囲まれた国境検問所のパキスタン側には、アフガンを逃れ
たり、戻ろうとする千人近くが集まっていた。近くの食堂にいた四
十代のアフガン人男性は「ビンラディンのためにタリバンは悪者に
されたが、北部同盟の連中よりはずっとましだった。平和はタリバ
ンがくれたんだ」と話す。
一九九○年代に泥沼化した内戦の間、諸勢力が数千人単位で虐殺
し合った記憶はアフガン人の脳裏に深く刻まれている。
タリバン政権を支えたパシュトゥン人のこの男性は、タリバンに
反感を持っているかもしれない周囲の人々を気遣う様子だ。「だか
ら今はここに情報だけを聞きに来ているんだ。状況がはっきりする
まではパキスタンにいる方が安全だから」と小声で続けた。
トラック運転手のムハマド・ウスマンさん(36)も同じ意見だ
。「タリバンも北部同盟の手も血で汚れている。だれも信用なんか
できない。カブールのお祭り騒ぎなんてテレビカメラの前だけ。タ
リバン支持者と思われないようにみんな踊っているのさ」
この日、検問所は敗走するタリバン兵流入などを恐れたパキスタ
ンが閉鎖。検問所の兵士は「タリバン兵士は今朝、姿を消した。今
はどの勢力が向こう側をコントロールしているのかさえ分からない
」と話した。
アフガン側では汚れた大きな布袋を抱え、検問所再開を待つ十数
人の家族連れが無言のままパキスタン側をじっと見詰める。パキス
タン兵士が鋭い目で彼らを監視していた。(トルハム共同=半沢隆
実)
(了) 011115 1611
[2001-11-15-16:12]