投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 15 日 19:34:07:
回答先: 10月に北京でのテロ予告 中国が新疆独立派非難 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 15 日 19:20:34:
11/15 16:11 反テロで弾圧正当化は危険 中国、民主化運動にも影 外信90
世界的な「反テロ」の追い風を受け、中国で民族独立運動をテロ
と絡めて取り締まる動きが強まっている。中国国外の中国人活動家
らによる民主化運動組織「民主中国陣線」(本部ドイツ・フランク
フルト)日本支部の李松代表(33)は「独立運動の背景には、政
府の弾圧がある。一方的に『テロ』と決め付けるのは危険」と指摘
した。(共同=小熊宏尚)
―中国は新疆ウイグル自治区の独立運動を国際テロと絡め非難を
強めている。
「住民を巻き込む爆弾テロなどは許されないが、中国政府は新疆
でモスク(イスラム寺院)を壊し、(イスラム教徒が戒律で禁じら
れている)豚肉を食べさせたりした上、核兵器の実験場を作った。
政府への反発には理由がある。状況は単純ではない」
―十月の米中首脳会談でブッシュ大統領は、テロ対策を口実にし
たイスラム教徒弾圧にクギを刺した。
「(大統領は)新疆の問題は少し触れたが(同様に独立運動や人
権問題がある)チベットには触れなかった。米国はアフガニスタン
での戦争でパキスタンに影響力を持つ中国の協力が必要だからだ」
―「反テロ」強化で民主化運動に影響は。
「非暴力の活動でも、独立運動と情報交換したら『テロリストと
連携し中国を転覆しようとしている』と言われる。この風潮は数年
前から。今回さらに大キャンペーンを張りそうだ」
「政府がテロのラベルを張れば、どんな弾圧も正当化できる。こ
れは大変危険。『自由を守る』というが、権力側の自由が強まるだ
けだ。何がテロに当たるのか、きちんと議論して法的に定義する必
要がある」
―テロ防止について。
「米国も中国も暴力でテロを封じ込めるのは間違い。旅客機を爆
弾代わりにした悪知恵には、やはり知恵で対抗するしかない。テロ
の原因の一つである貧困をなくすことや、イスラムに対する誤った
政策に対する政府の謝罪も必要だ」
り・しょう 1967年ハルビン生まれ。天安門事件の起きた8
9年、東京の日本語学校の就学生として来日、中国民主化運動に参
加。2000年5月から民主中国陣線日本支部代表。
(了) 011115 1610
[2001-11-15-16:11]