投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 15 日 19:22:45:
11/14 23:02 MOX輸送は「テロの標的」 環境団体が反対声明 外信89
【ワシントン14日共同】製造データの改ざんが発覚し日本から
英国に返還されるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料
の海上輸送について、環境保護団体グリーンピースと核管理研究所
(NCI)は十四日「MOX燃料中のプルトニウムは核兵器などに
利用可能でテロリストの格好の標的になる」として、事前同意しな
いよう米政府に求める声明を発表した。
このMOX燃料は計約二百五十五キロのプルトニウムを含んでお
り、日本政府は英国への返還輸送について、日米原子力協定に基づ
き米国に事前同意を要請している。
NCIなどによると、エネルギー省から輸送に関する意見を求め
られた米国の原子力規制委員会(NRC)は九月十一日の米中枢同
時テロ事件直前の九月初め、米国の安全保障上の問題はないとの見
解をまとめた。
しかし、エネルギー省はNRC以外にも国務省や国防総省の意見
を求めており、その後二カ月以上たっても米政府の正式決定には至
っていない。テロ事件が影響している可能性もあるという。
両団体は「テロ事件後の国際情勢は非常に不安定になった。エネ
ルギー省は、テロ事件後、米国内のすべての核燃料輸送を差し止め
たのだから、公海上の輸送も当然、認めるべきではない」と指摘。
米政府や議会に、輸送を承認しないよう求めた。
このMOX燃料は、英核燃料会社(BNFL)が製造、関西電力
が高浜原発(福井県高浜町)でのプルサーマル発電用に輸入したが
、BNFLでの製造データ改ざんが発覚、日英政府が英国に返還す
ることで合意した。
(了) 011114 2301
[2001-11-14-23:01]