アフガニスタンの劣化ウラン毒性   劣化ウラン研究会 

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投稿者 dembo 日時 2001 年 11 月 15 日 18:11:51:

劣化ウラン研究会 

 http://www.zolatimes.com/V5.44/afghan_uranium.html
 より、アフガンでの劣化ウランに関する情報を翻訳したのでお送りします。
 なお、緊急性が高いので、細かいチェックはしてません。ようわからん部分は意訳
しています。従って訳文の正確性は?なので(^_^;)原文を検証してから利用されるよ
うお願いします。


アフガニスタンの劣化ウラン毒性

リチャード・S・エールリヒ

パキスタン・イスラマバード発

 米国政府高官によれば、アメリカの軍用機が戦闘員や、特に子供たちなど文民を毒
殺することができる劣化ウランの武器でアフガニスタンを攻撃している。
 アフガニスタンを荒らし回っている放射能を含む砂あらしと、川を汚染する能性は
パキスタンで懸念を引き起こしている。
 「これらの武器の影響により放出される放射性の塵は、アフガニスタンのカブール
川を経てパキスタンのインダス川に流れ込み食物連鎖と給水に入り込む可能性があ
る。人々に警告を発するために、このような人道に反する放射性降下物を測定する装
置もない」と、パキスタンの英字紙ドーンが報告した。
 かなりの標高のアフガニスタン首都を通過しそこに居住する人々に飲料水を提供す
る、狭いカブール川に大量の爆弾が投下された。
 カブール川はジャララバードや他の米国による軍事目標を過ぎ、ハイウェーに沿っ
て東に曲がりくねって進んだ後に、パキスタンを通過して国の最も大きい水路インダ
ス川と合流する。インダスは流域の農場や人々に養分を含む水を提供しつつ南下し、
アラビア海に注がれる。
 パキスタンのアリ・リンド博士はドーンの読者に警告した:「トマホークや誘導ミ
サイルなどすべての飛行爆弾には劣化ウラン金属が使われている。」

 多くの専門家は劣化ウランの脅威がしばしば誇張されていると強く主張する。
 しかしながら、世界保健機構のマイケル・H・Repacholi博士は、1月リポートで
言った:「DU(劣化ウラン)[削除されたウラン(原文は「deleted」となってい
るので直訳するとこうなるがこれは誤記。劣化ウランはdepleteduranium)]が、小
さい微片のかたちで発射された武器から放出されることで、環境中に残留し、摂取さ
れたり、吸い込まれる可能性がある。」
 Repacholi博士は言う「より小さい微片でも、肺に、より大きな線量を与える。不
溶性であるならば何カ月間も、あるいは年単位で残留する可能性がある。非常に小さ
い量はリンパ系にもっと長く残留する可能性もある。
 「きわめて微細な微片を吸入することで、がんの理論的なリスクが高まる。乾燥し
た地域では、ほとんどの劣化ウランは地表にほこりとして残されている。雨の多い区
域、特に[乾燥していない]地域では容易に四散する。」
 Repacholi博士は「劣化ウランからの被曝に関しては、交戦地帯の中で完全に標準
的な活動に帰すことにより、劣化ウランで汚染された食物と水からの被ばくの危険性
が、子供たちのほうが成人よりも高いリスクを負うこととなるだろう。好奇心旺盛な
遊び盛りの子どもたちは、手から口に汚染された土壌から高い劣化ウランの摂取を招
く可能性がある。」ことを強調した。

 劣化ウランは「A-10によって発射される30ミリ弾と120ミリ戦車砲弾のい
くつかのタイプの主に2つの型で使われている」と、国防部報道官ケネス・H・ベー
コンが1月にニュースカンファレンスに語った。
 恐れられるのはA−10「イボイノシシ」いわゆる「タンクキラー」航空機であ
る。
 軍の報告によれば、発射するすべての30ミリ弾が徹甲弾として0.3キログラム
の劣化ウラン「貫通体」を持っている。
 劣化ウランは「主に対装甲兵器として主に使用される」と、ベーコン氏は語った。
さらに「劣化ウラン粉を避けるために、私たちは明確な指示を公表している」と、彼
は付け加えた。
 「もし劣化ウラン弾が破砕されたり、あるいは弾丸が戦車を打ち抜いた結果粒子と
して拡散し、または拡散している可能性があるものの周囲に立ち入る場合は、兵士は
防塵マスクを装着することが指示されている。もし彼らが劣化ウラン弾によって障害
を与えられた[敵]戦車の周囲で作業を行うならば、彼らは微片を吸い込むことを妨
ぐために、何らかの種類のマスクをつけるよう指示されるであろう」と、ベーコン氏
が言った。
 「我々の研究は粉末がすべてのケースで、それ[劣化したウラン]らは最初の豪雨
によって洗い流され、影響が無くなることを示している。けれども砂漠では多くの激
しい雨は存在しないから、明白に、軍人に対して劣化ウラン損害をどう扱うべきか助
言しており、また砂漠で車両に損害を与えたときは、私たちは彼らがマスクをつける
よう指摘することに気を使っている。」
 劣化ウランは、同一の化学特性を持つ天然ウランより40パーセントほど放射線量
は少ないウランと説明される。
 天然ウランは空気、水、土壌で普通に存在する。結果的にはそれぞれの人の体内に
も存在する。劣化ウランは45億年の半減期を持っている。
 1998年に、国防総省は指摘した:「劣化ウランがその密度の高さと、それが装
甲貫徹の際に、「自分で鋭敏化する(つまり貫通力を増していく)」ことが可能とな
る金属特性のため[軍事]利用に最も効果的な物質である。」「劣化ウランを含む装
甲は、対戦車用の武器を鈍くすることに非常に効果がある」と、国防総省が付け足し
た。
 「劣化ウランについての主要な健康上の懸念は、その放射性毒性よりもむしろ重金
属としてその化学特性に関連しているが、それは非常に低い。」
 劣化ウラン兵器の爆発による弾片は、ショットガンによる発砲とほとんど同じよう
な形で犠牲者の体に断片を撃ち込む。
 専門家が、もし弾丸の破片が人に埋め込まれたままであるならば、放射線は「排除
されない」と、国防総省ブリーフィングにおいて言った。
 「蓄積のために、[放射性]線量は時間で増大していくのか?はい、そうです」
と、専門家が付け加えた。
 ランド・コーポレーションのロス・アントニー博士は、国防総省ブリーフィングで
「腎臓は最も影響されやすい部分である。」と語った。
 動物実験ではしかしながら「本当に高いネガティブな影響が出るまで、非常に、非
常に高い線量を得るようには思われない」と、アントニー博士が言った。
 1999年に、スティーブ・フェッターとフランク・フォン・ヒッペルはブリティ
ン・オブ・ジ・アトミックサイエンティストに書いた:
 「劣化ウランの弾片が体内に残留している軍人についての放射線線量の計測は困難
である可能性がある。」「しかしながら、放射線を別として、劣化ウラン武器で一撃
を受けた車両で直接の、そして無防備な接触で吸い込んだり摂取したウラニウムの重
金属毒性としての危険は重要であろう。」「主なリスクを受ける者として、攻撃を受
けたときに車両の中にいた人たち、あるいは、適切な呼吸器の保護なしで車の中に清
掃作業のために長期間働いた人たちと、同様に救助に向かった人たち」と、付け加え
た。
 「高濃度劣化ウランの非常に長期にわたる被曝が放射線線量に際立って上記の[正
常]バックグラウンドを与えるように要求される」レベル。
 「横たわっている劣化ウランの小片と微片は大体外部放射線線量の大部分の源であ
り、それは透過力の強いガンマ線が主である。」
 「内部線量の大部分の源は、劣化ウランによって汚染されたほこりの直接吸入、あ
るいは沈着してから再度[空中に]拡散する場合で、主に非常に短い飛距離のアル
ファ粒子によるものだ。」
 砂漠の砂あらしに言及して、ブレティンが言った、「劣化ウランによって汚染され
た砂塵が過ぎ去った地面には、劣化ウランのほこりの薄い膜で覆われ、若干は後に風
や人間活動によって再び蹴立てるられる。」「武器は、直接人の口に入るか、あるい
は後に人に食べられる動物により、あるいは農作物に[劣化ウラニウム]粉塵の層を
堆積させる。」「しかしながら、おおざっぱな推定では、汚染された産物の消費によ
るがんのリスクは、吸入のそれよりも少ないであろうことを示唆している。」
 米国による湾岸戦争の結果として、「体内に劣化ウラン破片が埋め込まれたイラク
軍人の数は何千人もあり得る」と、ブレティン。「自然の好奇心は、同じく子供たち
や他の通行人に、破壊された戦車や車両の内部を見て回るように仕向けるかもしれ
ず・・・それは劣化ウラン粉塵の危険を与えるだろう。」と警告した。
 「おそらく、そのような車両に近づけないようにするには、埋めて、次にコンク
リートで固めてしまうしかないだろう。」
 評論家は環境から除去していない、戦場の劣化ウラン汚染について懸念を表明し
た。
 若干の評論家は、湾岸戦争の後にイラクで生まれた赤ん坊の間に発生している無頭
症や手足の異形などを含む先天性疾患との関係を主張した。劣化ウランを米国が使用
したことに関連づけられる可能性がある。

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