投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 15 日 16:20:28:
アメリカＡＢＣニュース（日本で１１／１５朝放送）によれば、ブッシュ大統領はウサマ・ビン・ダディンをはじめとするアルカイダ・タリバンのテロリスト及びテロリスト支援者を軍事法廷で裁くことを認める大統領令に署名したという。
これは、ひょっとしたらウサマ・ビン・ラディンを拘束してしまうハメになるかもしれないという状況の出現から行われたのだろう。
ウサマ・ビン・ラディンの裁判は、ほとんどが非公開で行われたパナマのノリエガ将軍裁判以上の“厳戒態勢”を敷きたいようだ。
この軍事法廷は、証拠提示及び審判を非公開で行い、一審制（控訴や上告ができない）で、死刑もあり得るというものらしい。
これが民主主義・法治主義を標榜する国家の所業かというヤボは野蛮国家アメリカには言うまい。
９．１１テロ攻撃以降ブッシュ大統領に引き回されている世界の多くの国家の政権担当者にのみ、「ほんとに、これでいいんですか？」と問いたい。
アメリカ政府は、９．１１テロ攻撃のきちんとした経緯も公表せず、証拠なしに実行犯を特定し、行政府の独断で主犯はウサマ・ビン・ラディンと決めつけ、戦争を宣言し、世界にアメリカとともに行動するよう恫喝を加えながら、アフガニスタンを攻撃している。
このアメリカ政権の行動には、ヤクザも、マフィアも、黒社会も、とんでもない組織があったもんだと舌を巻いているだろう。
１１．１２に発生したＡＡ５８７便では、何よりボイスレコーダー・フライトレコーダーの回収を急ぎ、それに基づき様々な解析をこれまた迅速に行っているのに対し、ＷＴＣに激突した２基については、金塊を掘り出してもそれらを回収してもいない。ペンタゴンに激突した航空機とペンシルバニアで墜落した航空機も、回収したと思われるそれらの解析結果の公表もない。
アルカイダとタリバンを崩壊し、ウサマ・ビン・ラディンを拘束したとしても、世界は、その証拠も、ウサマ・ビン・ラディンの反論も知ることができないのである。せいぜい知ることになるには、ウサマ・ビン・ラディンが死刑になるということくらいであろう。
発端のテロ攻撃の真相も闇なら、アメリカ政権の主張が真実であったかどうかも闇になる。
すべてが闇の出来事のために、米英仏豪伊日などが軍事力を行使し、多くの国家がそれを支持しているというのが現在の世界である。
ウサマ・ビン・ラディンは、実質として自分の無実を広く主張する場がないのだから、思う存分戦い、米英その他の同盟軍を打ち負かすか、それがダメなときは確実に自爆（服毒死）して欲しい。
（銃撃戦で死ぬのがいちばん“効果的”だが、銃撃戦では死ねないことも多い。嘘かホントか知らないが、聞くところでは、ウサマは、宗教指導者から特別な事情として自殺を許されているらしく毒薬も所持しているとのこと）
間違っても、拘束されて「アメリカ軍事法廷」にかけられることがないように．．．．
それによって、アメリカ政府は、９．１１のみならずウサマ・ビン・ラディンがやったと主張しているすべてのテロ攻撃について、自分たちの主張の正しさが証明されたと声高に叫んでおしまいにするだろう。そして、世界のある程度の人々も、やっぱりそうだったんだと納得してしまうだろう。
このアメリカ政権の動きに対する日本のマスコミ報道を探したら、「読売新聞」に以下のような記事があった。
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米、外国人テロリスト裁く軍事法廷設置へ
【ワシントン１４日＝長谷川由紀】ブッシュ米大統領は１３日、外国人のテロリストを裁く特別軍事法廷の設置を国防長官に認める大統領令に署名した。米同時テロを受けた措置で、首謀者とされるウサマ・ビンラーディンらの身柄が米国に引き渡された場合、軍事裁判にかけられる可能性がある。設置されれば第二次世界大戦以来初めてとなる。
対象となるのは、ビンラーディン率いる「アル・カーイダ」のメンバーと元メンバー、米国民や米国の国益を標的にした国際テロを計画・実行・準備を行った者、テロリストをかくまった者ら外国人。有罪が確定すれば、死刑や終身刑などを受ける可能性がある。
ブッシュ大統領は同時テロを米国に対する「戦争行為」とみなしていることから、テロリストを軍事法廷で裁くことを可能にした。大統領令は「米国と米国民を守り、テロ攻撃の防止と効果的な軍事行動遂行のために必要」としている。
(11月15日01:49)
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この読売新聞の記事が、「この軍事法廷は、証拠提示及び審判を非公開で行い、一審制（控訴や上告ができない）で、死刑もあり得ると」とは報道しているアメリカのマスコミ以下であることが一目瞭然であろう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。