投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 29 日 20:11:34:
米政府は全国民が接種を受けられるだけの天然痘ワクチンを来年中に備蓄するため、週明けにも大手医薬メーカーと生産契約を結ぶ。メルクなど10社に送付した生産要請に対して各社が提示した計画書に基づき、価格など条件が合う数社を選ぶ。政府は炭疽(たんそ)菌に続き天然痘ウイルスを使った生物テロを強く警戒、万が一に備えて異例のスピードでワクチンを大量確保する。
今後約1年間で計2億5000万人分のワクチンを調達する。メルクのほかバクスター・インターナショナル、グラクソスミスクラインなどに11月ごろからの生産開始の前提で計画書を出すよう要請していた。計画が出そろうのを待って、価格のほか生産能力や技術力をもとに発注先を決める。これとは別に、専門メーカーの英アキャンビスにも5400万人分のワクチンを発注済み。大手医薬会社への新規発注分、既存の備蓄と合わせて、ほぼ米人口に相当する計3億2000万人分をそろえる。現在と製法がやや異なる既存の備蓄ワクチンを5倍に薄めて使う研究もしており、備蓄合計は増える可能性もある。(ワシントン=安藤淳)