投稿者 えーてる 日時 2001 年 11 月 14 日 16:41:18:
【ニューヨーク斗ケ沢秀俊】乗客・乗員など265人の死亡が確認された12日の米アメリカン航空機墜落事故で、同機が離陸直後、2回にわたって大きく振動していたことが13日、米国国家運輸安全委員会(NTSB)の調査で明らかになった。エンジンに突然の不具合が発生したことを示す出来事とみられ、NTSBは13日に現場で回収したフライトレコーダーを分析して原因を調べる。
2回の振動はボイスレコーダーの解析で判明した。離陸時には異状がなかったが、1分47秒後、機体ががたがたと振動する音が聴こえた。その14秒後、2回目の振動音があり、「制御できない」という機長らの声が23秒続いて音声は途絶えた。
ハイジャックなどを示す不審な物音はなく、原因は事実上、エンジン故障に絞られている。NTSBはエンジンの回転翼などの部品が壊れ、破片がケースを突き抜けて機体を損傷する「アンコンテインド・フェイラー」という現象を有力視している。
墜落現場周辺が野鳥の生息地だったことから、一部に「鳥がエンジンに入り込んだ」との見方が出ているが、NTSBのブラック委員は会見で、「鳥の衝突を示す証拠は何もない」と否定した。
フライトレコーダーは当初、12日の墜落後まもなく回収されたと発表されたが、ボイスレコーダーの回収を誤認した発表だった。13日午後に現場から発見され、NTSBが解析を始めた。計器のデータなどから、エンジン故障の経緯が解明される見通しだ。(毎日新聞)
[11月14日10時51分更新]