投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 12 日 18:28:33:
1/12 11:21 パプア独立派の指導者暗殺 住民抗議、銀行などに放 外信56
【ジャカルタ12日共同】インドネシア東端イリアンジャヤ州(
ニューギニア島西部)の独立派最高指導者で、独立派組織「パプア
評議会」のテイス・エルアイ議長(64)が十日夜に何者かに誘拐
され、十一日に他殺体で見つかった。
犯人像などは不明だが、指導者の暗殺で憤った独立派住民が街頭
で抗議行動を展開し、十一日夜、銀行の支店や商店など約十五の建
物に放火した。国軍・警察は厳戒態勢をとっている。
警察によると、議長の遺体はパプアニューギニアとの国境地帯の
がけの上に放置された議長の車の中で発見された。首を絞めて殺さ
れたらしい。手首に縛られた跡があった。
パプア評議会幹部によると、議長は州都ジャヤプラで十日夜、国
軍将校と会談した後、郊外の自宅に帰る途中で運転手とともに何者
かに連れ去られた。十一日付のコンパス紙によると、運転手から関
係者に「パプア人(先住民)でないグループに誘拐された」と電話
があった。
警察は昨年十一月にエルアイ議長ら独立派幹部を一斉逮捕した。
議長はその後保釈され、政府転覆予備罪などで今年五月から公判中
。十二日も公判が予定されていた。
独立派に対し和解路線をとったワヒド前政権に比べ、七月に発足
したメガワティ政権は国家統一の維持を優先し、当局は独立派への
圧力を強めている。
(了) 011112 1120
[2001-11-12-11:21]