投稿者 あっしら 日時 2001 年 11 月 11 日 15:35:25:
ブッシュ大統領は、日本時間で11月9日から11月10日へと変わった深夜に日本でも生中継された連合国(国連)総会演説の冒頭部分で、名指しこそしなかったが、9.11米本土同時多発テロ犯人(=ブッシュ大統領でよればアルカイダ・タリバン)と第二次世界大戦の枢軸国(大日本帝国・ナチスドイツ・ファシストイタリア)を同一視して“邪悪な存在”と語り、それらへの戦いに世界が結集して勝利を収めたように今回も世界が結集してテロリストと戦わなければならないと主張した。
米国では、9.11テロ攻撃直後から「第二のパールハーバー」(至る所で)・「ヒロシマは軍事施設を対象とした原爆投下だったが今回のテロ攻撃は民間人を対象に行われた」(ABCニュース)といった言動が行われている。しかし、このような言動に日本政府が抗議したという話は聞かない。
小泉首相は、対中国戦争・太平洋戦争の非を認め謝罪しているが、現ドイツ政府と違って大日本帝国が今回の米本土テロ攻撃と同一視されることを認めるような歴史観を持っていないはずだ。
愛国心を説き、靖国神社に公式参拝を断行する小泉首相であれば、米国に対して抗議すべきは抗議するといった誇りある対応をしなければ、日本のために死を賭して戦い散っていった“英霊”に対して顔向けできないはずだ。
日本のメディアも、見聞きした範囲では、「反テロの戦い」部分は報じてもこの部分についてはまったく触れていない。