投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 08 日 18:28:50:
11/07 19:17 ビンラディン氏の影も 政情不安のアフリカ 外信74
【ナイロビ7日共同】米中枢同時テロの最重要容疑者とされるウ
サマ・ビンラディン氏やその組織アルカイダなどの影がアフリカ諸
国でも見え隠れしている。「拠点移動」から「ダイヤモンド取引」
まで゛疑惑″は絶えないが、背景にはアフリカ諸国の政情不安や治
安の悪化も指摘されている。
米ワシントン・ポスト紙は先月初め、米情報当局の分析として、
ビンラディン氏のグループが拠点をアフガニスタンからソマリアに
移しつつあり、アフガンからとみられる携帯型地対空ミサイルなど
の兵器がソマリアの港に着いたことを確認したと伝えた。
エチオピアの報道によると、同国の国連大使はアルカイダと関係
のある組織がソマリアで活動していると指摘。ソマリア暫定政府の
内部にも関係者がいる可能性を示唆した。
ケニアのモイ大統領も今月初め、ナイロビで暫定政府のハッサン
大統領と会談した後、記者会見で「ソマリア国内は犯罪者集団やテ
ロリストの天国になる可能性がある」との警戒感を表明した。
暫定政府はこれらの疑惑を強く否定しているが、同政府の支配地
域は限られており、政府の目の届かない地域にテロ組織が入り込ん
でいる可能性は否定できない。
一方、ワシントン・ポスト紙は今月二日、欧米情報当局の話とし
て、アルカイダが西アフリカのシエラレオネで採掘されたダイヤモ
ンドの不正取引を通じ資金を調達。過去三年間に何百万ドルもの利
益を得ていたと報じた。
一九九八年にケニアとタンザニアで起きた米大使館同時爆破事件
では既にビンラディン氏や腹心が米国で起訴されているが、米連邦
捜査局(FBI)は先月、ビンラディン氏を含む十三人を同爆破事
件の重要容疑者として顔写真付きで手配した。
ケニアの西側外交筋は「(米軍のアフガン攻撃に対する)報復テ
ロや容疑者の潜伏など、アフリカでは何があってもおかしくない」
と指摘している。
(了) 011107 1916
[2001-11-07-19:17]