投稿者 柘植行人 日時 2001 年 11 月 07 日 05:37:49:
【イスラマバード6日=佐藤浅伸】米軍は、米同時テロの首謀者とされるウサマ・ビンラーディンがアフガニスタン南部に潜伏しているとの情報を入手、今月中旬のラマダン(イスラム教の断食月)入りまでに、特殊部隊による大規模な地上作戦に踏み切る計画であることが分かった。パキスタン軍部筋が6日明らかにした。
米軍は現地の地形に詳しいパキスタン軍特殊部隊の参加も要請しているという。空爆開始から1か月を迎える米軍は、アフガン全土での空爆を強化するとともに、特殊部隊の任務を情報収集から転換し、本格的なビンラーディン拘束作戦に乗り出すことになる。
パキスタン軍部筋によると、米国の計画は4日に行われたラムズフェルド米国防長官とムシャラフ大統領らパキスタン軍最高幹部との会談で伝えられた。
この中で、ラムズフェルド長官は、パキスタンの5基地に駐留する米特殊部隊を現在の約1600人から約4000人にまで増強し、「2週間以内に大規模な地上作戦を開始する」考えを示した。拘束作戦はアフガン南部で集中的に行われ、同時に空爆も強化するという。
軍部筋によると、米軍が拘束作戦に踏み切るのは、アフガン内に潜入した特殊部隊の収集情報や複数の目撃証言などから、ビンラーディンが、アフガン南部に潜伏しているとほぼ断定したためだ。米軍はタリバンの本拠地で、洞穴が多いカンダハル北方などに特殊部隊を繰り返し投入し、拘束、暗殺を狙うとみられる。
ラムズフェルド長官による共同作戦の要請に対し、パキスタン側は、親タリバン勢力などへの配慮が必要な国内事情を改めて説明したうえで、検討する考えを示したという。
目撃情報の詳細は不明だが、「とくにカンダハル北方は洞穴が多く、冬季も北部山岳地帯ほど気温は下がらない。病気がちのビンラーディンが潜む可能性は高い」(地元紙記者)という。
(11月7日04:42)