投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 28 日 18:45:09:
10/28 15:51 北部同盟内に微妙な亀裂 米軍作戦に影響も 外信33 #01
【ジャボルサラジ(アフガニスタン北部)28日共同】アフガニ
スタンの反タリバン勢力「北部同盟」内部で、派閥間の微妙な亀裂
が広がり始めた。同盟のパシュトゥン人幹部は二十八日、米軍の空
爆開始について首脳部から事前に知らされていなかったと述べ、強
い不満を表明。首都カブールや北部の要衝マザリシャリフの攻略作
戦を控えた北部同盟内部の確執は、米軍の軍事作戦にも影を落とし
そうだ。
この幹部は「空爆について事前に相談があれば、ジャララバード
周辺などの効果的な攻撃対象をアドバイスできた」と言明。同盟中
枢を占めるタジク人勢力に対し、不信感をあらわにした。
一方の同盟中枢部では、マザリシャリフ攻略を目指しタリバン軍
と激しい戦闘を繰り広げているウズベク人のドスタム将軍に対し、
「米国との軍事協力を勝手に進めるなど暴走する危険性がある」(
同盟関係筋)との疑念も生じている。
もともと北部同盟は、反タリバンを目的に結束した寄り合い所帯
。米国などの軍事支援で表面上は勢いを得ているものの、米中枢同
時テロ直前のマスード元国防相の暗殺により、同盟の求心力は低下
しているとの見方が一般的だ。
このため、新政権発足をにらんで各派の主導権争いが今後活発化
することは必至。米国はタリバン軍との本格的地上戦に向け、協力
が必要な北部同盟の分裂回避にも神経を使うことになりそうだ。
(了) 011028 1550
[2001-10-28-15:51]