SOSにCIA対応できず ハク氏拘束劇を英紙報道

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 28 日 18:44:39:

10/28 15:45 SOSにCIA対応できず ハク氏拘束劇を英紙報道 外信32

 【ロンドン28日共同】「助けてくれ」「地形が悪過ぎてヘリが
着陸できない」―。アフガニスタン・タリバン政権に二十六日処刑
された反タリバン勢力の有力指導者アブドル・ハク氏の側近がタリ
バン部隊の包囲下で発したSOSに、米中央情報局(CIA)が全
く対応できなかった様子を二十八日付の英紙オブザーバーが生々し
く伝えた。                         
 同紙によると、SOSは二十五日午後、包囲され銃撃の続く地点
から衛星電話でパキスタン・ペシャワルのハク氏の事務所に届いた
。事務所は同氏と親しい米国人富豪に連絡、レーガン政権時代の大
統領補佐官を経てワシントン郊外のCIA本部オペレーションセン
ターに伝達された。                     
 CIAは連絡地点をすぐ把握。だが地形が悪く対応できないと告
げ「空から攻撃できる地点にさえヘリが近づけない」と応じた。 
 現地は夜になり銃撃戦が激しさを増す。ペシャワルの事務所と衛
星電話で連絡を取り続けていたハク氏の側近ハメド氏はタリバン部
隊が増強されつつあると連絡。最後の電話は自動小銃の乾いた連続
音が受話器いっぱいに届き「あと二百メートルの所まで迫られた。
四人が捕まった。どうか助けて」という涙声と叫びの後、途切れた
。                             
 米軍が空から攻撃を加えたのはその約一時間後。そして二十六日
早朝、ハク氏自身が持っていた衛星電話からペシャワルの事務所に
連絡をしてきたのはタリバンの人物で、同氏拘束を告げるものだっ
た。                            
 ハク氏は二十三日にペシャワルを車で出発。二十四日夜はアフガ
ン領内のアズラで多くの地元支持者と話し、二十五日朝に五十人前
後と山あいの道を馬に乗ってヘセラクに向かった。だが昼前に峡谷
の細道でタリバン部隊の待ち伏せに遭い、引き返し始めると別の部
隊が出現、挟み撃ちの形で包囲されたという。         
(了)  011028 1544              
[2001-10-28-15:45]


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