投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 05 日 17:53:38:
11/05 08:05 スタジオは裸電球1個 北部同盟のラジオ開局 外信07
共同
裸電球が一つぶらさがったスタジオに、わずかばかりの音響機器
が並ぶ。ガラスのない窓はビニール張りだ。「十月三十日、夕方の
放送の時間です」。アナウンサーの弾んだ声が放送開始を告げた。
アフガニスタンの反タリバン勢力「北部同盟」の拠点、ジャボル
サラジのラジオ局「パヤメ・スルハ(自由の声)」。米軍の空爆が
始まった翌日の十月八日、フランスのメディアの支援で開局した。
「二年前、隣町のラジオ局がタリバンの攻撃で破壊されました。
ようやく復活です」。社長のムハンマド・イザイディヤルさん(3
9)自らニュースを読む。
朝夕一時間半ずつの放送。この日の目玉は北部同盟のラバニ大統
領の演説だ。聴取地域は半径五十キロ。空爆の続く首都カブールか
ら脱出した市民からも「向こうでも聞いていたよ」と反応があった
。
ニュースの最中、ディレクターのハイダルさんが突然、床にスカ
ーフを敷き、ひざまずいた。「祈りの時間と放送時間が重なってい
るんだ」。(アフガニスタン北部ジャボルサラジ共同=有田司)
(了) 011105 0804
[2001-11-05-08:05]