投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 05 日 11:10:49:
天然痘ウイルスを使ったテロに備え、米疾病対策センター(CDC)がテロ対策医療従事者にワクチン接種を始めたと4日、米メディアが報じた。
同日付ニューヨーク・タイムズ紙によると、感染経路の特定に当たる疫学者ら約140人が接種を受けた。
天然痘は、炭疽(たんそ)菌と違い、人から人への感染力が非常に強い。このため、感染者が出た場合、一刻も早く、感染経路を突き止める必要がある。CDCは「実際に具体的な脅威があるわけではない」と強調しながらも、最低限の準備だけは整えておくことにしたという。週明けからは全米の医師らを対象に、天然痘発生を見逃さないための教育を始めるとしている。
世界保健機関(WHO)が進めたワクチン接種で、天然痘は80年に根絶が宣言された。現在、ウイルスを保持しているのは、公式には米ロ両国だけとされている。
米国は72年に予防接種を中止しており、それ以降に生まれた人などは全く免疫を持たない。過去に接種を受けた人も長い年月がたっているため、免疫が弱まったり失われたりしている恐れが強いとされる。
生物兵器の専門家らが今年6月に被害を想定したところ、南部のオクラホマシティーで当初3000人が感染した仮定で、68日間に300万人が感染し、うち100万人が死亡するとの結果が出た。(10:38)