投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 05 日 11:06:30:
【イスラマバード福原直樹】
パキスタン最大のイスラム原理主義政党「イスラム協会」の総裁で、同国ペシャワルの自宅で当局に軟禁状態に置かれたアハマド・カジ氏は4日、毎日新聞の電話取材に応じた。総裁はアフガン攻撃に関し、対米支援を表明しているムシャラフ大統領に嫌悪感を示し、「軍最高指導部は大統領追放を決定すべきだ」と語った。国内世論に絶大な影響力を持つ総裁がクーデター容認とも取れる発言をしたのは初めて。同国の政局は混迷の度合いを深めている。
総裁は「大統領はすべて一人で決定している」と大統領の「独裁制」を批判。「このままでは国家の安全保障上、危険だ」と話し、軍の最高指導部が大統領追放を決定するよう強く求めた。同様のクーデターを容認するともいえる発言は4日、同協会のハサン事務総長も行っている。
一方、総裁は軟禁について「治安当局は理由もなく私を非合法的に拘禁した」と非難した。パキスタンでは9日に運輸業界のストが予定されているが、総裁は「ストでは国民が大統領と米国のアフガン空爆に対する反発を示すだろう」と語り、ストを通じて反政府運動を指示していく姿勢を明らかにした。