「反テロ連合は大いなる幻想、米は自力で戦え」 ブレジンスキー元補佐官

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 03 日 18:27:06:

11/03 16:54 反テロ連合は大いなる幻想 ブレジンスキー元補佐官 外信66

 【ワシントン2日共同】世界貿易センターの廃虚から、世界が反
テロで結束する「新しい時代」が生まれたと考えるのは「大いなる
幻想」―。カーター米政権の大統領補佐官(国家安全保障担当)を
務めた地政学の論客、ズビグニュー・ブレジンスキー氏が二日付の
米紙ワシントン・ポストにこんな論文を寄せた。        
 同氏によると、第一の幻想は、広範な反テロ連合の出現で米国の
圧倒的優位性から真に協調的な相互依存関係へと世界の潮流が変わ
ったという見方。第二の幻想は、米中枢同時テロ以来、ロシアが歴
史的な選択を行い、米国主導の西側の一部、またその同盟国になっ
たという見方だ。                      
 ブレジンスキー氏は、世界各国の「団結」は実際の行動よりも言
葉の上のものであり、世界を動かす力の現実は変わっていないと分
析。中東からの支持は、湾岸戦争時の反イラク連合とはほど遠く、
ロシアは米国の窮状を利用してミサイル防衛やチェチェン紛争など
で米国の譲歩を狙っているふしがあると述べた。        
 極めて協力的な欧州諸国も、米軍によるアフガニスタン空爆が激
しくなるにつれ懸念を口にするのは時間の問題だと予想した。  
 同氏は、こうした反テロ連合を米国は当てにすることはできず、
テロへの挑戦は自力で行わなければならないと強調。政治、軍事的
キャンペーンを遂行する戦略的意志を持つ米国だけが勝利し得るも
ので、現在の世界的な無秩序に代わるものは米国の圧倒的な優位性
だけだと結論付けた。                    
(了)  011103 1653              
[2001-11-03-16:54]

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