投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 02 日 20:23:41:
11/02 16:20 西サハラで紛争再燃も モロッコ国王が初訪問 外信61
【カイロ2日共同】モロッコのモハメド国王は一日、領有権争い
が続いている旧スペイン領西サハラをモロッコ国王として初めて訪
問、南部の港湾都市ダフラでモロッコ系住民の熱狂的な歓迎を受け
た。
西サハラ独立を求めモロッコと軍事衝突を繰り返してきたポリサ
リオ戦線は直ちに、国王の西サハラ訪問を「重大な挑発だ」と非難
する声明を発表、紛争が再燃する可能性も出てきた。
先代のハッサン国王時代の一九七五年には、西サハラの領有権を
訴えるためにモロッコ国民約三十五万人が西サハラに向けて砂漠を
行進する「緑の行進」が行われた。
モロッコで歴史的偉業とされる緑の行進は今月六日で二十六周年
を迎える。一昨年に即位したモハメド国王としては、自らが西サハ
ラを初訪問し、周辺国に領有権をアピールする狙いがあるとみられ
る。
七五年までスペイン領だった西サハラをめぐっては、モロッコと
モーリタニアが領有権を主張。その後モーリタニアは領有権を放棄
したが、これに先立ち結成されたポリサリオ戦線とモロッコとの武
力紛争が九一年まで続いた。
この間、国連の仲介で、独立かモロッコ帰属かを決める住民投票
実施に双方が合意、九七年には投票規則でも合意したが、投票資格
問題をめぐる意見の相違で、実施に至っていない。
先月末には、スペインの非政府組織(NGO)が西サハラでの住
民投票実施を呼び掛けたことなどにモロッコ政府が反発、駐マドリ
ード大使を召還し、来月に予定されていた両国の首脳会談も延期し
た。
(了) 011102 1619
[2001-11-02-16:20]