投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 01 日 23:07:22:
【ロンドン1日=夕刊フジ特電】
ラディン腎臓病悪化で、生命危機−。重度の腎臓病とされるウサマ・ビンラーディン(44)が、アフガニスタン南部カンダハルの洞穴などの隠遁生活で人工透析を受けられず、生命の危機にさらされている可能性があることが1日、明らかになった。英タイムズ紙が同日、報じたもので、ラディンの病状をめぐっては、これまでも「重病説」が再三、伝えられていた。
ラディンの病気については、仏紙フィガロが31日、今年7月にラディンがアラブ首長国連邦の首都ドバイにある病院に入院したと報じている。
タイムズ紙はこの報道に触れ、「ラディンの病気は腎臓結石の可能性がある」と指摘。最近のビデオの映像などから判断し、「ラディンは動けないように見え、数歩動くにもツエが必要といわれる」と報じた。
腎臓結石は発汗に関係し、ラディンのように気温の高いサウジアラビアなど中東出身者に比較的発症率が高いといわれる。
同紙はラディンが今年初め、「人工透析装置をカンダハルに取り寄せた」との情報を紹介。腎臓病患者は水分を多く取る必要があることなどから、「もしラディンが電力やきれいな水が限られるアフガンの山間部に潜んでいるとしたら、問題は透析装置を使うことと、感染の危険があること」としている。
そのうえで、「ステレス爆撃機より、腎臓結石の方がラディンにとって、致命傷になる可能性がある」と伝えた。
目下のところ米国の猛追跡を巧みに逃れているラディン。だが、米国側は「デッド・オア・アライヴ(死んでいようが生きていようが)」としつつ、生きて捕縛しても、その処置に困るとの憶測がある。
かといって殺しては「イスラムの英雄」に祭り上げられる危険性もある。空爆に加え、地上戦もいまひとつ手詰まりムードが漂うなか、米国としてはラディンが病気で倒れるのが、最も望ましいシナリオか。