投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 01 日 18:44:21:
11/01 16:54 没収の通信機器を返却 援助目的にタリバン軟化 外信98
【イスラマバード1日共同】アフガニスタン・タリバン政権が、
国連機関から没収した通信機器などの返却を始めている。本格的な
冬の到来を目前に食料・医薬品不足が深刻化し、国連への協力姿勢
に転じた格好だ。
国連関係者によると、タリバンは空爆開始後の十月中旬ごろ、首
都カブールなど各地の国連事務所から衛星電話や無線機など通信機
器を没収した。国内情報が敵国に漏れ軍事目的に利用されるのを警
戒したためとみられた。
このため、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など人道援
助目的の機関は、パキスタンなど周辺国との連絡が困難となり、援
助物資の搬入や配布の実施に大きな影響が出ていた。
しかし、タリバンは最近、政策を変え、アフガン各地の事務所に
通信機器を返却した。別の国連関係者によると、物資不足による国
民の不満を警戒したタリバン最高指導者オマル師が、返却を命じる
布告を出したもようだ。
タリバンのザイーフ駐パキスタン大使は「冬季を前に援助物資の
緊急輸送が必要」と訴えており、援助活動に従事する国連職員らも
軍事より援助を優先したタリバンの態度軟化を歓迎している。
(了) 011101 1654
[2001-11-01-16:54]