投稿者 いがらし 日時 2001 年 10 月 31 日 09:27:08:
サウジ内相「米中止すべき」 長期化に不満表明
【カイロ小倉孝保】サウジアラビアのナエフ内相は29日、「米国はアフガニスタン攻撃を停止すべき」と述べ、長期化する米軍の攻撃に不満を表明した。ムバラク・エジプト大統領も米軍攻撃の長期化に懸念を表明している。親米アラブの代表国である両国では、メディアもこぞって米軍の攻撃非難を始めており、来月中旬から始まるラマダン(断食月)を前に、アラブ諸国から攻撃停止の要求が高まるのは必至だ。
ナエフ内相は国営メディアとのインタビューで「サウジはテロと戦うつもりだが、現状をみると無実の市民への被害が広がっており、戦争継続を望む者は誰もいない」と述べた。
また、ムバラク大統領は24日の記者会見で「アフガンへの攻撃が続けば、アラブ世界と米国の溝は広がるだろう。米国が攻撃を長引かさないよう努力することを望む」と語った。
サウジ紙「アルビラド」は最近、「攻撃は激しさを増し、虐殺状況になっている」と米軍の攻撃を厳しく批判する論評を掲載した。政府の影響を強く受けるサウジのメディアがこれほど厳しく米軍を非難することは珍しい。
[毎日新聞10月30日] ( 2001-10-30-20:50 )