アフガン攻撃:地上攻撃失敗、作戦練り直しか(毎日新聞)

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投稿者 いがらし 日時 2001 年 10 月 31 日 09:26:12:

アフガン攻撃:地上攻撃失敗、作戦練り直しか 米紙報道

 【ワシントン布施広】30日付のニューヨーク・タイムズは、米軍が19日深夜から20日にかけてアフガニスタンで行った急襲作戦で、米軍特殊部隊がタリバン政権の重要文書などを入手できなかったと報じた。地上攻撃は、情報収集の面で失敗に終わった可能性が高く、国防総省は地上作戦の練り直しを迫られている模様だ。複数の当局者によると、アフガン領内に米軍の前線基地を造り、断続的に攻撃をかける構想も浮上している。

 同紙によると、米軍部隊はカンダハル近郊にあるタリバンの最高指導者オマル師の関連施設などを急襲、文書やコンピューターディスクなどを持ち帰った。しかし、それらを分析した結果、オマル師やウサマ・ビンラディン氏の居場所に関する情報は見当たらなかった。

 英紙によると、急襲されたタリバン側はすぐに態勢を整えて反撃し、米軍は退却を余儀なくされた。米軍はこれ以降、当面は空爆を続ける方針に変更、英国とオーストラリアに地上部隊の派遣を要請したという。報道の真偽は不明だが、米軍は攻撃方法を根本的に練り直しているとの見方が強い。

 地上攻撃を容易にするために、複数の当局者は、アフガン領内に前線基地を設け、数百人の米兵を配置することを挙げている。その場合は空港の近くに基地を設けて補給路を確保する必要があるため、反タリバン連合(北部同盟)の施設を借りることになりそうだ。

 ラムズフェルド国防長官は29日、「いろいろなことを考えるのが、我々の仕事だ」と述べ、間接的に基地建設構想があることを認めた。

 しかし、前線基地を造れば、ウズベキスタンやパキスタンからの攻撃出動の必要性は低下する一方、(1)タリバン側の攻撃の標的となる恐れがある(2)米軍がアフガン領内に星条旗を立てるのは、イスラム諸国の反発を買う――などの問題があり、基地設営が実現するかどうかは微妙だ。

[毎日新聞10月30日] ( 2001-10-30-19:58 )


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