投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 27 日 11:27:16:
【ワシントン26日=坂元隆】
ブッシュ米大統領は26日の記者会見で、イラクが核兵器や生物・化学兵器など大量破壊兵器の開発疑惑を調べる査察を受け入れなかった場合、反テロ闘争の一環としてイラクを軍事攻撃の対象とする可能性があることを示唆した。
反テロ闘争の対象範囲を、テロリストに使用されかねない大量破壊兵器の開発疑惑国にまで事実上拡大したもので、大統領は北朝鮮に対しても査察受け入れを強く要求した。
ブッシュ大統領は、アフガニスタンでの軍事行動が反テロ闘争の「始まりに過ぎない」と指摘、「テロリストをかくまったり支援したりする者もテロリストだ」と従来の主張を繰り返した上で、「他の国をおびやかす大量破壊兵器を開発する者も、責任を取らされることになろう」と述べた。また、査察を拒否しているイラクのフセイン大統領に対し、「査察を改めて受け入れ大量破壊兵器を開発していないことを我々に示すべきだ」と迫った。
しかし、イラクが査察をあくまで拒否した場合の対応に関しては、「彼(フセイン大統領)自身が思い知ることになるだろう」とだけ述べ、具体的な回答を避けた。
一方、北朝鮮についても、米朝関係改善をのぞむなら大量破壊兵器の拡散を防止すべきだ主張した。
ブッシュ大統領の発言は、アフガニスタンでの軍事行動が大詰めを迎え、新しい段階の闘争の方向を示唆するとともに、イラクや北朝鮮に対して査察を受け入れるよう圧力をかけるものとみられる。
(11月27日11:07)