投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 26 日 18:01:11:
【ワシントン布施広】
米当局者によると、米軍は25日、アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの最後の拠点カンダハル周辺にヘリコプターで数百人の海兵隊員を輸送した。米軍特殊部隊を除けば、アフガン攻撃開始以来、初の地上兵力の投入であり、米軍は最終的には1500人程度の海兵隊員を空輸する方針だ。カンダハル陥落が見込まれる中、米軍は同市周辺の地上包囲網を強化し、タリバンの最高指導者オマル師らの拘束を目指す新たな作戦を開始した模様だ。
海兵隊投入について国防総省のスポークスマンは「軍事作戦や兵員配置にはコメントできない」と述べ、正式には確認していない。しかし、カンダハル南東部の空港には米軍ヘリが次々に到着。兵員や装甲兵員輸送車などを搬入し、空港上空には米軍機とみられる大型航空機が旋回しているという。
また複数の米当局者はCNNなどに対し、海兵隊がカンダハル周辺に到着したことを認め、今後数日以内に米軍C130輸送機で、さらに数百人の海兵隊員を運ぶことを明らかにした。海兵隊員の任務については「さまざまな機能がある」と述べるにとどまった。
パキスタン沖には米軍の揚陸強襲艦2隻が待機、国防総省は情勢に応じて1500人程度の海兵隊員を上陸させる方針だった。アフガン領内には既に数百人の特殊部隊が入っている。北部クンドースに続いて南部のタリバンの拠点カンダハルの陥落も見込まれる中、米軍は海兵隊員を投入して特殊部隊の活動を援護。タリバン幹部の拘束作戦やウサマ・ビンラディン氏の捜索を強化するものとみられる。
タリバンの最高指導者オマル師は、なおカンダハルにとどまっている模様だ。米軍が同師らの拘束に成功すれば、ビンラディン氏の居場所特定に向けて大きく前進する可能性もある。