投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 25 日 18:39:17:
11/25 16:21 暫定政権の分裂を期待 タリバン、ゲリラ戦へ 外信35
【イスラマバード25日共同】アフガニスタン北部クンドゥズも
北部同盟に切り崩されたタリバンの支配地域は、南部の本拠地カン
ダハルとその周辺の州だけとなっている。各派の暫定政権協議が今
後順調に進み、カンダハルも゛落城″に追い込まれれば、タリバン
にはゲリラ勢力として生き残る道しか選択肢はない。
唯一、タリバンを承認していたパキスタンも政権崩壊を認め、大
使館の閉鎖を決定した。国際的には完全に孤立している。
穏健派も暫定協議から置き去りにされたタリバンは組織の温存を
図りながら、長期的には「寄せ集め集団の暫定政権の分裂を期待」
(タリバン消息筋)、多数派パシュトゥン人の不満を吸収しながら
再興の時期を待つことになる。
タリバンの最高指導者オマル師のスポークスマンは「カンダハル
は死守する。オマル師はタリバン部隊とも連絡を取っている」とし
て団結を強調している。
しかし、パキスタン軍事筋などによると、ザヒル・シャー元国王
派の有力指導者ハミド・カルザイ氏や、グルアガ元カンダハル州知
事らの勢力が周辺から揺さぶりをかけ、米軍特殊部隊も南部の武装
勢力に対するタリバンからの離反工作を進めており、包囲網は狭ま
っている。
タリバン消息筋は「カンダハルを失えば山岳地帯に展開するしか
ないが、利害の衝突で北部同盟もいずれは仲間割れする。タリバン
が将来的に一定の勢力を保てば、南部を中心に復活するチャンスは
ある」と話している。
(了) 011125 1620
[2001-11-25-16:21]