投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 26 日 23:04:14:
【モスクワ26日=伊熊幹雄】
米同時テロや炭疽菌事件を契機として、大量破壊兵器関連施設の安全性への懸念が高まっている中、ロシア軍参謀本部は25日、テロ集団が同国内の核弾頭保管施設に対し、過去8か月間で2度にわたり偵察を試みて失敗したことを明らかにした。
核兵器管理を担当する参謀本部第12総局のイーゴリ・ワルインキン総局長(大将)が当地の会見で明らかにした。
大将によると、テロ集団の最初の偵察行動が探知されたのは約8か月前で、2回目はその2か月後。いずれも未然に防止されたという。ワルインキン大将は「偵察」の対象となった施設の場所や具体的な手口など詳細には触れず、テロ集団の正体も明かさなかったが、「我が国の核兵器保管施設は、核攻撃にも耐えられるよう設計されている」と主張した。
また同氏は、ニューヨークの世界貿易センターなどを襲ったハイジャック機による突入のようなテロ攻撃についても、「恐れることはない」と、防空体制の盤石ぶりを強調した。露軍が核施設の保安状況について自ら公表するのは極めて異例。国際テロ組織の次なる標的は核兵器か、との懸念が世界で高まっていることに、先手を打った形だ。