投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 23 日 18:35:44:
10/23 15:51 タジク勢力支援するロシア 米の影響力強化に焦り 外信84
【ドゥシャンベ23日共同】米軍のアフガニスタン空爆を機に、
ロシアがアフガニスタンに隣接するタジキスタンと、アフガニスタ
ンの反タリバン勢力「北部同盟」のタジク人勢力への支援強化に乗
り出した。北部同盟への影響力を強める米国に対抗するのが狙いだ
。
空爆開始後、ロシアのクワシニン参謀総長やイワノフ国防相らが
相次いでタジキスタンの首都ドゥシャンベを訪問。今月二十二日未
明には、プーチン大統領が中国上海市のアジア太平洋経済協力会議
(APEC)首脳会議などの忙しいスケジュールを縫って、北部同
盟タジク人勢力指導者のラバニ前大統領と初めて会談、全面支持を
表明した。
米国は既にウズベキスタン南部に山岳師団を派遣。アフガニスタ
ン北部の要衝マザリシャリフへの攻勢を強める北部同盟のウズベク
人勢力、ドスタム将軍派とのパイプも築きつつある。
しかし、ウズベキスタンなどの中央アジア諸国はロシアにとって
事実上の「勢力圏」。タリバン政権崩壊後の新政権で中心的役割を
担うとみられる北部同盟への米国の影響力強化は「ロシアの焦り」
(ドゥシャンベの北部同盟筋)を誘っている。
ただ、米国、ロシアが各勢力への個別支援を強めれば、タリバン
に対抗するための各勢力の「便宜的結束」(タジキスタン外務省高
官)にすぎない北部同盟の分裂につながりかねないとの懸念も強ま
っている。
(了) 011023 1550
[2001-10-23-15:51]