投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 23 日 18:28:14:
10/23 08:06 ワクチンを世界規模で調査 各国の貯蔵量や製造能力 外信17
【ジュネーブ22日共同】世界保健機関(WHO)は、米国の炭
疽(たんそ)菌事件発生を受け、各国の炭疽菌と天然痘のワクチン
貯蔵量や製造能力を調査、バイオテロ発生に備えた情報を世界規模
で集約するとともに、ワクチンの使用方法などに関する国際指針を
策定する方針を固めた。WHO高官が二十二日、明らかにした。
炭疽菌事件が米国やケニアなどで発生、バイオテロの予防や対処
方法について不安が高まっていることから、WHOを中心とする国
際的な協調態勢の構築が不可欠と判断した。米軍や自衛隊の対応能
力も調査対象となる見通しで、来年一月に開かれるWHO執行理事
会までの取りまとめを目指す。
WHO高官によると、情報集約の対象となるのは炭疽菌と天然痘
ウイルスに加え、サリンなどテロに使用される恐れがある一部の化
学物質。
炭疽菌と天然痘ウイルスの場合はまず、米国など先進国を中心に
ワクチンの貯蔵量を調査。ワクチンが大量に必要となった場合に備
え、各国のワクチン製造能力も把握する。
一九八○年に根絶宣言が出た天然痘は、ワクチン製造ラインの大
半が廃止されており、どの程度の期間でワクチン製造再開が可能か
も調べる。
化学物質の場合は解毒剤の備蓄・保管状況に加え、テロに対応で
きる専門家がどの程度いるかをまとめる。
WHOは一連のプロセスの皮切りとして、今週末に天然痘に関す
る専門家会合を十数年ぶりに開催、ワクチン投与などに関するWH
O指針の見直しを検討する。
(了) 011023 0805
[2001-10-23-08:06]