投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 23 日 18:25:25:
10/22 18:25 元国王特使の訪問を拒否 イラン、王政復古を警戒 外信65
【テヘラン22日共同】イラン紙エンテハーブは二十二日、イラ
ンの外交政策を統括する最高安全保障委員会(SNSC)がこのほ
ど、イタリアに亡命中のアフガニスタンのザヒル・シャー元国王側
から打診のあった特使の訪問受け入れを拒否したと報じた。
タリバン政権崩壊後のアフガニスタン新政権構想の中心人物と目
される元国王は、既に特使を派遣したパキスタン同様に隣国のイラ
ン政府にも協力を求めようとしたとみられるが、SNSCは「現時
点で元国王側と接触することは、イランが支援する(反タリバン勢
力の)北部同盟の立場を弱めることにつながる」との理由から拒否
したという。
一九七九年の革命で王政を倒したイランの現イスラム体制指導部
は、アフガニスタンに元国王が復帰し政権を担うことになった場合
、イラン国内で現体制に不満を持ち王政復古を望む勢力が勢いづく
ことを恐れているといわれ、米国主導の元国王を軸とした新政権構
想には反対している。
(了) 011022 1824
[2001-10-22-18:25]