破廉恥メディアの支援で証拠を示さず国民を騙し既定の作戦を実施する米政府

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投稿者 木村愛二 日時 2001 年 10 月 23 日 12:44:57:

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『亜空間通信』58号(2001/10/23)
【破廉恥メディアの支援で証拠を示さず国民を騙し既定の作戦を実施する米政府】

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 転送、転載、引用、訳出、訳し直し、間違いの指摘など、大歓迎!

 先にも告知したように、アメリカの歴史見直し論者、ブラッドレイ・スミス教授が主宰するCODOH電網宝庫には、多くの学生の協力による「大手メディアでさえ」の報道例が紹介されている。

 今度の報道例は、しかし、大手メディアではなくて、アメリカでは少数派の「社会党」の電網宝庫の記事である。私は一昨年、元司法長官ラムゼイ・クラークが代表の国際行動センターの主催による「NATOを裁く独立国際戦争犯罪法廷」に参加した。その際、安宿の世話もしてもらおうと思って、最初にケーブルテレビ、ペイパータイガーの事務所を訪ね、その隣室の社会党青年部の若者の世話になった。気の優しい面倒見の良い若者で、ニューヨーク大学でメディア論を勉強していると言っていた。

 彼と社会党青年部と、以下の電網宝庫の関係は、今のところ分からないが、多分、繋がっているだろう。この繋がりは、下記の「ビン・ラディン」の「リンク」よりは確実であると思うのだが、いかであろうか。

http://www.wsws.org/articles/2001/sep2001/bush-s29_prn.shtml

World Socialist Web Site www.wsws.org
世界の社会主義者のウェブサイトwww.wsws.org

WSWS : News & Analysis : North America
WSWS:ニュース&分析: 北アメリカ

White House reneges on proof of bin Laden's guilt
ビン・ラディン有罪の証拠に関するホワイトハウスの裏切り行為

By Kate Randall
ケイト・ランドール

29 September 200
2001年9月29日

Within a day of an announcement by the Bush administration that it would provide proof that Osama bin Laden and his Al Qaeda organization were responsible for the September 11 terror attacks, the government reneged on its pledge.

 オサマ・ビン・ラディンと彼のアルカイダ組織が9月11日のテロ攻撃に責任を有するとの証拠を公開するとブッシュ政府が発表してから、1日が経つか経たぬ間に、その誓約を政府は裏切った。

Last Sunday, Secretary of State Colin Powell appeared on NBC's "Meet the Press" and said the government would soon "put out a paper ... that will describe clearly the evidence that we have linking" bin Laden to the attacks on the World Trade Center and the Pentagon.

 先週の日曜日に、国務長官コリン・パウエルは、NBCの「ミート・ザ・プレス」に出演して、政府は近く、世界貿易センターとペンタゴンに対する攻撃へのビン・ラディンの「関与を示す証拠を我々が持っていると明確に評価できる......資料を公開する」と言った。

Powell was responding to pressure on the US from governments in the Middle East, as well as some of Washinton's NATO allies, who are demanding something more than bald assertions that bin Laden and his Afghan protectors are guilty of the terror attacks on New York and Washington before fully committing themselves to support American military strikes.

 パウエルは、中東諸国とワシントンのNATO同盟国の多くの政権から米国政府に加わる同じような圧力に対応していた。それらの諸国は、アメリカの軍事攻撃の支援への自らの全面的な参加を誓約する前に、ビン・ラディンと彼のアフガニスタンの保護者がニューヨークとワシントンに対するテロ攻撃に対して罪があるという大ざっぱな断言以上の何かを要求していた。

He was also responding to widespread unease and skepticism within the American population toward the government's claims, as well as its plans for an open-ended war feelings that persist despite grief and anger over the attacks on September 11, and a relentless media campaign to whip the country into a patriotic frenzy.

 同様に彼は、9月11日の攻撃に対する悲嘆と怒りにもかかわらず、アメリカ市民が抱き続ける政府の主張への不安と懐疑、さらには政府が終わりのない無制限な戦争を計画しているのではないかと疑う感情が根強く持続して広がる状況に対して、そしてまた、無慈悲なメディアが愛国的な熱狂へとわが国を鞭打って煽り立てるキャンペーンにも対応していた。

The day after Powell's statement, banner headlines appeared in newspapers across the country announcing the imminent report on bin Laden's guilt.

 パウエルの声明の発表後のその日、国中の新聞には第一面の全段抜き大見出しで、ビン・ラディンの有罪についての報告は間近いと報道された。

A front-page article in Monday's New York Times cited statements by government officials that the evidence "reaches from the southern tip of Manhattan to the foothills of the Hindu Kush mountains of Afghanistan."

 月曜日のニューヨークタイムズの第一面の大記事では、それらの証拠が「マンハッタンの南の端からアフガニスタンのヒンドゥークシ山系の山麓の丘陵地帯にまで達する」ほどあるという政府高官の声明を引用した。

But by Monday afternoon, the Bush administration was backtracking on making any public presentation of evidence. Ari Fleischer, Bush's press secretary, said there were no plans to produce a report and that Powell's remarks had been misinterpreted.

 しかし、月曜の午後になると、ブッシュ政権は、それまでの態度を翻して前言を撤回し、いかなる形式にせよ公開の場での証拠の提示は行なわないと言い出した。ブッシュの報道担当官アル・フライシャーは、報告書を作成する計画はないし、パウエルの発言は誤って解釈されたものだと言った。

Consistent with the media's shameless promotion of the government's war drive, by Tuesday virtually all mention of the promised "white paper" had disappeared from the newspapers and TV broadcasts.

 メディアによる破廉恥な政府への戦争エンジン駆動促進との見事な調和を見せて、火曜日には、事実上、約束された「白書」への言及は、これっきり丸っきり、すべての新聞とテレビ放送から消え失せた。

At the Monday press conference, Fleischer maintained that the evidence on bin Laden was classified, and releasing it would compromise US intelligence agencies.

 月曜日の記者会見では、フライシャーが、ビン・ラディンに関する証拠は機密扱いにされたし、それを公開すれば米国の情報機関を危険にさらすと言い張った。

Even the thoroughly housebroken members of the White House press corps found this explanation hard to swallow. One reporter directly asked the press secretary whether there was "any plan to present public evidence so that the average citizen, not just Americans, but people all over the world can understand the case against bin Laden."

 ホワイトハウスの徹底的に飼い馴らされた記者軍団のメンバーでさえ、この説明を、そのまま呑み下すのは難しいと思った。1人のリポーターは直接報道担当官に尋ねた。「単にアメリカ人だけではなく、世界中の平均的な市民が、ビン・ラディンに対する有罪宣告を理解することができるような証拠を公開する計画は、まるで何もないのか」

Fleischer dodged the question, repeating there was no timetable for releasing any evidence.

 フライシャーはその質問から身をかわして、どんな証拠の公開の予定もないと繰り返した。

He added cynically:

 彼は冷笑的に付け加えた:

"In a democracy it's always important to provide the maximum amount of information possible. But I think the American people also understand that there are going to be times when that information cannot immediately be forthcoming."


「民主主義国家では、最大の量の可能な情報を供給することは常に重要である。しかし私は、アメリカ人が同時に、情報の公開が直ちに期待できない場合があることをも理解するだろうと思う」

The claim that no public presentation of the evidence can be made for fear of revealing classified information is so crude and transparent as to insult the intelligence of the people of America and the entire world.

 証拠の公開の提示ができないという主張を成り立たせているのは、機密扱いの情報は生々しくて、あけすけなものだから、その公開は、アメリカ人ばかりか全世界中の人々の知性に対する侮辱となる恐れがあるという理屈である。

What changed between Sunday and Monday that suddenly made the promised public accounting a threat to national security?

 明細報告を公開する約束が、国家安全保障に対する脅威を理由にしてひるがえされるようになった日曜日と月曜日の間に、いったい何が変わったというのだろうか。

Can anyone seriously believe that if the administration had evidence directly tying bin Laden and his organization to the September 11 attacks, it would not rush to make it public?

 いったい誰が、政府が9月11日の攻撃に対して直接ビン・ラディンと彼の組織を結び付け得る証拠を持っているというのに、それを急いで公開しないのは当然だなどと、真顔で信じることができるというのだろうか。

The administration's lame attempt to justify its about-face indicates three things:

 この回れ右を正当化しようとする政府の不細工な試みは、以下の3つのことを示す:

first, it has no serious evidence linking bin Laden directly to the September 11 atrocities;

 第一に、政府は、ビン・ラディンを9月11日の残虐行為に対して直接リンクする重大な証拠を持っていないこと;

second, it is in considerable internal disarray;

 次に、政府は、相当な内部的な無秩序状態にあること;

and third, it feels it can lie without limit and get away with it because it has the services of a thoroughly reactionary and controlled media.

 さらに、第3に、政府は、徹底的に反動的でコントロールされたメディアのサービスを持つので、無制限の嘘を付きっぱなしでも、それで逃げ切ることができると思っていること。

If the Bush administration cannot present a credible case to back up its charges, there must be another explanation for its decision to target bin Laden and Afghanistan.

 ブッシュ政権がその告発を裏打ちする確実な材料を示すことができない以上、ビン・ラディンとアフガニスタンを目標とするその決定に対しては、別の説明がなされなければならない。

The flip-flop over the "white paper" is further proof that the government is pursuing an unstated agenda, behind the backs of the American people, and using the tragedy of September 11 to implement military and geo-strategic plans long in the making.

 このような「白書」の上での宙返りの曲芸は、政府がアメリカ国民をまんまと騙して、表面では述べていない課題を追求していることの何よりの証拠であって、実は、長期間にわたって立案してきた軍事的かつ戦略地政学的な作戦計画を実施するために、9月11日の悲劇を利用していることを証明するものである。

 以上。



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