投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 22 日 18:02:02:
10月17日、イスラエルのレハバム・ゼエビ観光大臣が、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)のメンバーに暗殺されたことで情勢は一変。この事件を受けて、シャロン首相も「(和平への)流れは変わった」と報復を示唆。パレスチナ情勢は再び一触即発の状況となっている。
ここで注目されているのが、自爆テロを繰り返し、パレスチナのイスラム原理主義組織のなかでも最も過激な集団といわれるハマスの存在である。激化が予想されるパレスチナ情勢、そして、アメリカによるタリバンへの報復攻撃を彼らはどう見ているのか。
非公然組織である、このハマスの最高幹部、アベド・エル・アジーズ氏(46)を、ガザ地区で直撃した。
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――イスラエルの観光大臣が暗殺されたが。
「イスラエル側もパレスチナ人を攻撃している。彼らはその代償を支払ったにすぎない」
――ハマスも自爆テロなどを行なっているが。
「われわれは自らの土地に対する占領と戦っているだけだ。イスラエルという侵略者との戦いであり、自分たちの権利を守るための戦いだからこそ、胸を張って“ジハード(聖戦)”といえるのだ」
――米英軍によるタリバンへの報復攻撃が続いているが。
「断わっておくが、われわれは、ビンラディンともタリバンとも一切、関係ない。関係を持とうとも思わない。ただし、この戦争は、キリスト教とイスラム教の戦争であり、彼らの心情は理解できる」
――テロに終わりはあるのか。
「われわれの戦いは、イスラエルの占領が終わるまでやめることはない。
ビンラディンについていえば、彼はアメリカがイスラム教の聖地のあるサウジアラビアなどの湾岸諸国から撤退しない限りテロは終わらないと宣言している。アメリカが軍隊を駐留させ、経済的に占領していることは事実であり、それが続く以上、テロは絶対に終わるはずはない」