投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 21 日 20:00:54:
10/20 18:51 パニック消えタリバン冷静 援助活動家が見たカブー 外信116
【ロンドン20日共同】空爆はほとんどが軍事目標をそれている
。子供はおもちゃのピストルを空に向けていた―。アフガニスタン
の首都カブールに数日前までいた援助団体の活動家二人の証言を二
十日付の英紙タイムズが報じた。
それによると、カブールで空爆が始まった直後、タリバン兵士た
ちは、恐怖でパニックに陥った。しかし、ミサイルや爆弾がタリバ
ンが廃棄した飛行機やがらくたばかりに当たり、軍事的被害が恐れ
ていたほどでないことが分かると、落ち着いた。士気は衰えておら
ず、地上戦にはかなり自信を持っているという。
飛行機が飛んでくると、車座になって対空砲が発射されると拍手
していた。また昼間の空爆が始まってからは、子供たちが出てきて
空を飛ぶ米軍機に向けて、おもちゃのピストルを撃つまねをしてい
た。
首都の民間人の死者は十人くらいで、空港近くの民家が爆撃され
十三歳の少女が死んだ。別の地区に落ちた二発は、道で遊んでいた
子供を直撃、四人が死んだ。カブールを脱出した住民は四分の一ぐ
らいという。
カブールの人々は当初、タリバンの終焉(しゅうえん)を楽しみ
にしたが、地雷除去活動をする国連関連の非政府組織(NGO)事
務所が爆撃を受け、民間人四人が死亡して以降、ムードが一変した
という。
(了) 011020 1850
[2001-10-20-18:51]