タジキスタン内戦再燃の恐れはない 空爆を聖戦の対象とせず イスラム政党幹部

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投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 19 日 18:52:19:

回答先: タジキスタン外相が米提案批判 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 19 日 18:45:11:

10/19 16:12 内戦再燃の恐れはない 空爆を聖戦の対象とせず  外信101

 一九九七年まで政府とイスラム反政府勢力の間で内戦が続いた中
央アジアのタジキスタンでは、隣国アフガニスタンのタリバン政権
に対する空爆への反発から、国内のイスラム反政府運動が再び過熱
するのでは、との不安が強まっている。同国のイスラム政党「イス
ラム復興党」のサイフロザディ副党首(51)に、空爆がアフガン
周辺国に与える影響などを聞いた。(ドゥシャンベ共同=太田清)
 ―米英軍による今回の空爆をどう評価するか。        
 「テロ行為は許されないが、民間人を巻き込む空爆も許されない
。米英両国は国連決議にのっとり、国連の部隊の一部として作戦を
行うべきだった」                      
 ―タジク政府は米軍機などの領空通過と基地使用を認めたが。 
 「政府はロシアの方針に従っているだけだ。内戦で疲弊したタジ
クは国防や財政面でロシアの支援を受けざるを得ず、ロシアが空爆
に協力する以上、反対することはできないのだ」        
 ―国民の大多数がイスラム教徒のタジクで、アフガン空爆を支持
する政府への反発から原理主義や反政府運動が再燃しないか。  
 「今回の空爆をイスラム教徒全体への攻撃と見なす国民もいるか
もしれない。(同じくアフガニスタンと国境を接する)ウズベキス
タンでは実際に原理主義者のテロの脅威が強まっている」    
 「しかし大多数の国民はウサマ・ビンラディンが行った犯罪を知
っているし、空爆をイスラム教徒全体への攻撃とはとらえておらず
、ジハード(聖戦)の対象とは考えていない」         
 ―(パシュトゥン人中心のタリバンと戦う)アフガンのタジク人
を支援する考えはないか。                  
 「同じタジク人との理由だけで支援はしない。イスラム教徒であ
る限り各民族を差別すべきではない」             
 ―内戦再燃の可能性は。                  
 「われわれは内戦の犠牲により、主義主張で殺し合うことの愚か
さを知った。アフガンで起こっているような紛争がタジキスタンで
起こるとは思わない」                    
   ×   ×   ×                  
 ヒクマトロ・サイフロザディ 1950年タジキスタン南部生ま
れ。75年タジキスタン芸術大学卒後、南部ピャンチ地区副市長。
タジク内戦ぼっ発とともにアフガンに亡命。内戦終結後に帰国し2
000年3月から現職。                   
(了)  011019 1611              
[2001-10-19-16:11]

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