投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 19 日 18:46:57:
10/19 08:24 タリバン副首相も同調か 元国王主導の政権づくりで 外信33
【ペシャワル(パキスタン北部)19日共同】パキスタン政府筋
は十八日、アフガニスタンのタリバン政権崩壊後のザヒル・シャー
元国王を機軸とする新政権づくりの動きに、タリバンのアコンド暫
定統治評議会副議長(副首相)が同調していることを明らかにした
。
新政権づくりをめぐっては、タリバン穏健派とみられるムタワキ
ル外相が元国王の特使と新政権樹立で合意したことが明らかになっ
っており、外相に加えて、軍に大きな影響力を持ち「タリバン政権
ナンバー2」とも言われるアコンド副首相も新政権樹立の動きに関
与しているとすれば、タリバン最高指導者オマル師が孤立化、政権
崩壊の動きが一層加速している可能性がある。
タリバン分裂を狙うパキスタンや米国の工作は本格化しているも
ようだ。
これに対し、パキスタン国内のタリバン筋は「アコンド副首相ら
が寝返った事実はない」と情報を否定している。
パキスタン政府筋によると、ザヒル・シャー元国王を機軸とする
「幅広い新政権構想」には、北部同盟から暗殺されたマスード元国
防相の弟やドスタム将軍、タリバンからアコンド副首相やムタワキ
ル外相が参画している。
タリバン側は、空爆停止と引き換えにウサマ・ビンラディン氏の
第三国への引き渡しを打診。イスラム教国だが北大西洋条約機構(
NATO)に加盟しているトルコなどが、引き渡し候補に挙ってい
る。
この中でタリバン側は、先月二十日に国家意思決定機関の評議会
(シューラ)が出したビンラディン氏のアフガン国外へ自主退去を
促す勧告が、現在も有効との見解を示したという。
(了) 011019 0824
[2001-10-19-08:24]