投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 19 日 18:44:37:
10/18 20:12 米がイラン経由で援助計画 アフガンに食糧とWFP 外信135
【テヘラン18日共同】世界食糧計画(WFP)テヘラン事務所
のフォートマン所長は十八日、米政府がアフガニスタン国民への食
糧援助の一環として、WFPに委託する形で現在断交状態にあるイ
ランを通過して小麦の輸送を計画していることを明らかにした。
米軍の軍事攻撃を非難しているイラン政府が、人道援助での自国
領使用には同意した形。支援を通じた両国の協力が関係改善につな
がる可能性もある。
米、イラン両政府は現在、小麦を荷揚げするイラン南部ペルシャ
湾岸のバンダルアバス港に米国船が寄港できるかどうかをめぐり交
渉中。米国船が入港することになれば一九八○年の断交以来初めて
となる。
所長によると、米政府は年内に小麦計約十六万五千トンをアフガ
ニスタンに送る方針。十一月中に送る六万五千トンのうち四万五千
トンを同港に揚げ、トラックでイラン北東部のマシャドからアフガ
ニスタン西部のヘラートに向けて送る計画だ。十二月中に送る残り
の十万トンについても、大半をイラン領を通過して輸送するという
。
イランは米軍が作戦で自国領空を使うことを拒否しているが、一
方で敵対関係にあるタリバンの壊滅を狙っているのも明らか。自国
領通過に同意した背景には、食糧支援を名目にタリバン包囲網に事
実上加わり「アフガニスタン政策の遂行には隣国イランの協力が不
可欠」(同国政府高官)との立場を米側に強調する狙いとみられる
。
(了) 011018 2011
[2001-10-18-20:12]