投稿者 噂の感想 日時 2001 年 10 月 18 日 23:04:41:
イスラエル戦車、自治区侵攻 暗殺に対抗、女子学生死亡
イスラエル軍は18日早朝からゼービ観光相(75)暗殺への対抗措置として、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラとジェニンに戦車による侵攻を開始した。ラマラで警官2人が銃撃戦で死亡、ジェニンでは巻き添えとなった11歳の女子生徒が死亡し、生徒ら7人が負傷した。イスラエルはアフガニスタンで米国が行っている攻撃と同様の「対テロ戦争」と位置づけて自治政府への攻勢をかけようとしている。
ベンエリエゼル国防相は18日、軍事作戦について「観光相暗殺の犯行声明を出したパレスチナ解放人民戦線(PFLP)への戦争」と表明した。自治政府が暗殺犯の即時引き渡しや過激派の非合法化に応じなければ、軍事作戦をさらに激化、広域化させる構えだ。
自治政府筋によると、アラファト議長はPFLP活動家の逮捕を命じて、パレスチナ警察が活動家拘束を始めている。しかしアベドラボ情報相は18日「犯人引き渡しには応じない」と語った。
米国は自治政府に強くテロ対策を求める一方で、イスラエルに自制を求めている。ただし、イスラエルには「対テロ戦争」を進めている米国が、なぜ、自分たちの「戦争」を抑えるのかという不満が強い。イスラエル軍放送は「イスラエル軍は米国のアフガン攻撃をモデルとしている」と報じた。
しかし、イスラエル軍が際限のない攻撃を続ければ、停戦から和平交渉再開に進む道筋を示した国際調査委員会のミッチェル報告など和平の可能性を崩すことになる。
イスラエルの左派野党メレツのヨシ・サリド党首は「シャロン首相は観光相暗殺を口実としてパレスチナ自治区を再占領し、国を第2次レバノン戦争(侵攻)に引きずり込もうとしている」と警告している。(22:31)