投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 17 日 19:32:56:
10/17 16:11 マザリシャリフ攻防に注目 軍事情勢一変と米 外信100
【ワシントン17日共同】米国防総省はアフガニスタン・タリバ
ン政権軍と反タリバン勢力「北部同盟」がにらみ合う北部の要衝マ
ザリシャリフで数日中にも始まるとみられる攻防が、アフガンの軍
事勢力図を一変するとみて注目している。
米統合参謀本部でアフガニスタン攻撃を担当するニューボルド中
将によると、北部同盟のドスタム将軍の部隊はマザリシャリフ郊外
十キロにある空港まで進軍。マザリシャリフを失った場合、(1)
部隊移動と兵たん補給の要路を失う(2)心理的に敗北感が広がる
―などタリバン軍には深刻な後退となる。
マザリシャリフが陥落すれば、北部同盟は同将軍の部隊が北東部
の要衝クンドゥズ、カーン司令官の部隊が西部の要衝ヘラートを制
圧。事実上アフガンの北半分を抑えて、タリバンの本拠地カンダハ
ルに圧力をかけるとみられている。
米国は首都カブールでの攻防を控えるよう北部同盟に指示してい
るが、その代わりマザリシャリフなど地方の拠点攻撃に対しては「
同盟の決断次第」(同中将)として介入しない意向。
タリバン軍はカブール北方に兵力を集結しており、軍事筋による
と、北部同盟は米軍の空からの軍事支援がなければカブールを陥落
させることができない。
このため同盟はマザリシャリフなど地方の要衝の攻防に力点を移
動。マザリシャリフではタリバン軍の大規模な戦線離脱も起こって
おり、同中将は「今後数日で、マザリシャリフのタリバン軍はまひ
する可能性がある」と述べている。
(了) 011017 1611
[2001-10-17-16:11]