投稿者 dembo 日時 2001 年 10 月 17 日 11:31:54:
回答先: CNNと米軍心理戦争部局との腐れ縁 投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 10 月 11 日 19:48:20:
CNN報道に米国陸軍「心理作戦」部が関与
2000年2月21日 トロウ(Trouw) エイブ・デ・ヴリース
(オランダ語原文を「裸の王様」 [emperors-clothes
により英訳)
ワシントン、アトランタ 米国陸軍スポークスマンから確認をとった情報によれば、
CNNは昨年、短期間だが、軍の「心理作戦部」[psyops]の専門家を雇っており、こ
れがコソボ危機に関するCNNの報道に影響を与えた可能性がある。
心理作戦部の職員、兵士、士官が、「企業との提携訓練」[Training With
Industry]というプログラムを通じて、アトランタのCNN本社で仕事をしている、
と、陸軍情報局のトーマス・コリンズ少佐は、2月16日に電話インタビューで答えて
いる。「彼等は、CNNの正規の従業員として働いた。コソボ内戦のときのニュース
に関する仕事をしたということは考えられる。ニュースの制作の手伝いだ。」
少佐によると、この人員は少数で、仕事をしたのは少なくとも2週間程度。「CN
Nに人脈を作り、CNNの情報の範囲を広げてやること」がねらいだった。「彼らは
、陸軍の統制下で仕事をしたのではない」と少佐は言う。心理作戦部の人員を一時的
に外部機関や企業に出向させるということはここ数年間に始まった。契約機関は短く
て2週間、長くて1年ほどだ。
世界最大の報道機関であるCNNが陸軍の心理作戦部と緊密なつながりをもってい
るということは、その信頼性と独立性に大きな疑問を生む。CNNに出向した軍の人
員は、ノースカロライナ州フォート・ブラッグに駐在する空中機動の第四心理作戦グ
ループに所属しているが、兵士と士官を合せて約1200人からなるこのグループの主た
る任務のひとつが「選択された情報」を広めることなのだ。
米軍心理作戦部隊は、米国の国家利益に関わるとされる軍事紛争に関して、メディ
アと世論に影響を与えるさまざまな技法を試している。湾岸戦争にも、ボスニア内戦
にも、コソボ危機にも、このグループは関わりをもった。
CNNはこれまでのところこのことで何のコメントもしていない。同社スポークス
ウーマンのメーガン・マーニーは、16日夕刻「当社で軍の人間を雇うなどとは考えら
れない。普通そういうことはしないはずだ」と語っているが、陸軍情報局が報道を認
めるコメントを出すと、社の上層部と連絡をとらなければならないと述べた。だが、
18日の夕刻になっても同社は以前として、トロウに公式の声明を伝えていない。
CNNをはじめ、メディアによるコソボ戦争の報道は、一方的であり、情緒過剰で
、事態を単純化しすぎており、NATOの公式発表を鵜呑みにしたものだという批判
を諸方面から受けてきた。また、ジャーナリストは、NATOから信頼できる情報が
得られないことに不満を表明している。彼らのほとんどは、戦場に自分で行って、直
接の見聞を報道することができなかったのだ。
CNNと米国陸軍の世論操作作戦について、詳しくはThe American army love CNN
を参照のこと。
R.Hさんに訳していただきました dembo