投稿者 DC 日時 2001 年 10 月 17 日 02:51:40:
http://jmm.cogen.co.jp/recent.html :移設前
http://jmm.cogen.co.jp/jmmarchive/r010023.html :移設後(たぶん)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 池原麻里子 :C―NET(国会TV)ワシントン事務所 代表
「テロ事件と米メディア報道」
中略
さて、アフガニスタン攻撃開始のタイミングについては国防総省はこれまでにない厳
しい情報管理ぶりで、却てイギリス政府や北部同盟から情報が流れていた。しかしな
がら10月5日、主要メディアは国防省が記者40名あまりを北アラビア海に配備さ
れている空母カール・ヴィンソンに招待したことからまもなく攻撃が開始されると判
断。
しかし、どのメディアも事前に攻撃時期が迫っていることは報道せず、国防総省と国
家安保を尊重したメディアとの協調ぶりが発揮された。
中略
今回の戦争は21世紀型の戦争としていかに自分達の主張を伝えて支持を得るかが重
要になっており、「テロ撲滅の戦い」であると主張するアメリカ対「イスラムに対す
る挑戦」であると主張するビンラディンのメディア上の戦争にもなっている。ビンラ
ディンや彼の報道官はカタールのCNNと言われているアルジャジーラを通じてビデオ
メッセージを発信しており、大変にプロパガンダに長けている。
この為、ホワイトハウスは10日、ビンラディン側のビデオには全世界の支持者に
アメリカに対する攻撃を呼びかけるメッセージが隠されているかも知れないという理
由で各TV局にビデオ放映の自粛を求めた。これは過去に例がない異例の措置である。
ホワイトハウスは特に全世界で放映しているCNNのことを懸念したが、同局はアルカ
イダからのビデオは生放送せずに事前にチェックするという対応をした。
米大統領が記者会見すると敵がメディアで反撃してくるというのはベトナム戦争時代
には考えられなかったことで、湾岸戦争以後の傾向である。ビンラディン攻撃を現在
94%の米国民が支持しているが、今後、ソマリアの時のように米兵の死傷者が生々
しくTVで放映され、一転して支持が減るということもあり得るので、ブッシュ政権
は今後もメディア戦略に細心の注意を払って行くことになる。
#ほかにもいろいろあるんで、興味あるひとはリンク先を読んでみてちょ。