投稿者 貴族さん 日時 2001 年 10 月 16 日 09:24:04:
米、テロ被害支払い能力で英ロイズを調査
【ロンドン15日=小平龍四郎】米国の保険監督者の上部組織、全米保険監督者協会(NAIC)が米同時テロ事件の被害に関する英ロイズ保険組合の保険支払い能力を疑問視し、10月下旬にも同組合の調査に乗り出すことが明らかになった。ロイズを監督する英金融サービス機構(FSA)も協力する見通し。NAICは保険の支払いが滞れば米景気回復に悪影響が出かねないと見ている。
ロイズは米テロ被害にかかわる自社の保険金負担を13億ポンド(約2300億円、1ポンド=175円)と発表済みだが、この金額は再保険による資金回収を前提にしていることが発覚。中小の再保険会社が破たんする恐れも強く、再保険金がロイズに支払われない可能性がある。その場合、実際にロイズが米国の契約者に支払う保険金総額は「65億ポンド前後」(大手格付け会社)と指摘され始めた。NAICはテロ発生の直後からロイズに対して、11月中旬までに要支払額を米国内に積み立てるよう要請してきた。ここに来て支払額が大幅に膨らむ可能性が高まってきたため調査に動く。
http://web.nikkei.co.jp/news/kaigai/20011016CF1I088515.html