投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 15 日 18:45:48:
回答先: タリバン精鋭旅団に照準 米の地上作戦概要判明 投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 15 日 18:44:18:
10/15 16:05 空爆の成果は不明のまま 尾を引きそうな誤爆問題 外信87
【ジャララバード（アフガニスタン東部）１５日共同＝沢井俊光
】七日に始まった米、英国軍による空爆で、アフガニスタン東部の
拠点都市ジャララバードはほぼ連日のように空爆を受けた。しかし
、十五日までの現地取材では、攻撃目標の破壊によって「ほぼ達成
した」とされる成果はあまり見当たらず「テロリストをいぶり出す
」（米国のブッシュ大統領）作戦がどの程度、功を奏しているのか
は不透明だ。
ジャララバード空港では、米軍当局の説明通りの空爆の状況が確
認された。巡航ミサイルによってレーダー施設が見事に破壊され、
辺り一面の雑草が黒く焼け焦げていた。
しかし、この空港は滑走路も荒れ放題で、ほとんど使われておら
ず、軍事的効果がどれほどあるのかは疑問だ。タリバン政権当局者
も「ほとんど使っていなかった空港が本当に使えないようになった
だけ」と、意に介していなかった。
一連の攻撃でタリバン政権の軍事基地などがどの程度、ダメージ
を受けたのかは不明だが、同政権のカビール副首相は十四日、タリ
バン兵士の死者は二人にとどまっていると述べた。
対戦車ロケット弾を多数担いで小型トラックの荷台に乗り込み、
二十四時間態勢で州全域を警戒に当たる兵士の士気も全く落ちてい
ない。ある兵士からは「旧ソ連の空爆の方が今の何倍も激しかった
」と、米国の軍事力を見下げるような発言も飛び出した。
米国政府にとっては誤爆問題が今後も尾を引きそうだ。例えば約
二百人の住民が死亡したとタリバン側が主張するジャララバード近
郊のコラム村への空爆。死者数に関する確実な証拠はないため「タ
リバン政権の宣伝」と一蹴（いっしゅう）することは可能だが、小
さな村を米軍が破壊した痕跡は明確に残っていた。
誤爆以外の可能性として考えられるのは（１）テロの黒幕とされ
るウサマ・ビンラディン氏が潜んでいると判断した（２）テロリス
ト訓練キャンプとして使われているとの情報を得ていた―のいずれ
かだが、どちらにしても住民を巻き込んだことが事実であれば、イ
スラム諸国を中心に国際的批判が高まるのは必至で、作戦遂行にも
支障が出かねない。
明らかな誤爆はほかにも確認できた。コラム村近くのカラナウ村
の畑に深さ二メートル、直径三メートルほどの大きな穴が開き、英
語で「実戦のみ使用」などと書かれた爆弾の破片も残っていた。地
元住民は「爆撃地点から百メートルの所に学校があるというのに」
と憤慨していた。
（了） ０１１０１５ １６０４
[2001-10-15-16:04]
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。