投稿者 木暮三太 日時 2001 年 10 月 15 日 05:07:47:
アメリカ幻想の崩壊。これが今回の出来事の核心だと思います。それは戦後世界のリアルポリテイックスの枠組みが崩れることを意味する。我々は今、ヒロシマ・ナガサキに刻まれた敗戦の原点に返る必要があります。9条をめぐる捩れを正すことは、戦後政治の基本枠組みである日米安保の歪みを正すことを伴わな
い限り説得力を持ちません。安保再定義の具体的構想も示されないままに集団的自衛権行使へと前のめりになる議論はとても危うい。今回の法案は、どう考えても国益に適うとは思われません。
「敵」についての正確な認識に基づく戦略的な行動をとっているとは到底いえない米国に引き摺られて今回の法案を通せば、国民の生命は現実の危険に晒されます。これだけ圧倒的な情報管制のなかでも、日本の民は深いところで、問題の核心に気がついいます。