投稿者 dembo 日時 2001 年 10 月 14 日 21:55:50:
米軍が使用している爆弾:バンカーバスターと核爆弾
10月8日から始まった米軍によるアフガニスタン空爆で、バンカーバスターと
通称される爆弾が使われました。
これは、正式名GBU-28/Bと呼ばれる地中貫徹型誘導爆弾であると見られます。
同様の効果を持つものに、もっと小形のGBU-24というタイプもあります。
GBU-28/Bは、湾岸戦争末期にイラク軍地下司令部を破壊する目的で急遽生産さ
れたとされ、数十発作り、最後の4日間の間に2発投下され、それらは地下100
フィ ート(約30メートル)に達し、目標を破壊したと言われています。
このときには急造爆弾であったため、弾体には8インチ徹甲弾を改造したものが
使われ、それにレーザー誘導装置を組み合わせ、ペイブウエー3型爆弾の派生型と
して 使われました。
その後量産されたようで、100発程度が実戦配備されていると言われています 。
そのうちの一発が使われたようですが、この爆弾の場合、搭載することができるの
は空軍のF15Eイーグル戦闘攻撃機であり、サウジアラビアかどこか中東の空軍基地
をベースに展開している部隊が使った可能性があります。
もしGBU-24であれば、海軍のF14攻撃機も搭載可能なので、空母から発進した機
が使ったものと見られます。
このバンカーバスターと同様の目的で開発されたのが、B61-11核爆弾です。
こちらも地下強化目標攻撃用で、高々度から投下し、地中に着弾すると地中に突
き刺さり、遅延信管が作動(約1分)して地中で核爆発が起こります。
GBU-28が通常弾頭に対し、B61-11は核弾頭であるという違いはありますが、
戦術目 的は同じです。
GBU-28が使われたと見られた際に、マグニチュード3.3規模の爆発が、パキス
タンの地震観測所で確認されました。一瞬、核爆発かとぞっとしましたが、この規模
ですとおよそ100トン程度の高性能爆薬の炸裂に匹敵しますので、報道の通り誘爆
と 考えた方が自然だと思います。
もし、B61-11核爆弾が使用されたとしたら、その爆発威力10キロトンから50
0キロトンという値から、マグニチュード4.8以上の地震が観測されるはずです。
核兵器が使用される可能性ですが、湾岸戦争の際もブッシュ大統領つまり今の大
統 領の父親ですが、イラクが大量破壊兵器を使用した場合、米国も核の使用を否定し
ませんでした。当時の湾岸戦争を指揮したパウエル統合参謀本部議長は今の国務長官
チェイニー国防長官は今の副大統領です。これら「湾岸ファミリー」は、いままた
核 の脅迫を行っています。
しかも湾岸戦争では相手はイラクのフセイン大統領でした。少なくともスカッド
ミサイルは米本国には遠く届かず、米国自体が大量破壊兵器に脅かされる立場ではあ
りませんでした。ところが今回は、米国の「敵」は未だ知れず、また、大量破壊兵器
を 米国に使ったかどうかは、米国自身が「判定」することになります。
核の敷居は、湾岸戦争以上に引き下げられていると見なければなりません。
今回の事件では、米国は米国が使いたいと思ったときに、核兵器を使用することが
出来るという驚くべき事態になっていることを指摘しておきます。
米国は第二次世界大戦時に長崎原爆を投下するにあたり、パンプキン爆弾という
ファットマンとほぼ同様の形状の通常爆弾を日本各地に投下し、投下実験と不発弾対
策を行いました。
バンカーバスターGBU-28は、B61-11核爆弾にとって、パンプキン爆弾の位置に相
当 するとすれば、核攻撃の予行演習を行っていると見ることも出来ます。
湾岸戦争開始直後に急遽開発されたGBU-28は、イラク軍が多国籍連合軍による圧倒
的火力の前に、早々に崩壊状態となったため、戦争末期に結局2発投下しただけで
した。しかし今回の事態では、空爆2日目に既に使用をしています。
これは核攻撃の準備を早々に済ましてしまうという意図も感じられます。
米国での炭疽菌騒ぎは、今のところ米国政府はテロとは無関係としていますが、
これもまた「大量破壊兵器使用判定」の予備的段階であるとも考えられます。
米軍の核使用の可能性は、きわめて危険な段階に入っていると考えられます。
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