投稿者 噂の感想 日時 2001 年 10 月 13 日 19:54:23:
ラディン報復テロの発火点は東南アジア (夕刊フジ)
2001 年 10月 13日
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ウサマ・ビンラーディン(44)率いるテロ組織「アル・カイーダ」の活動の中心が、アフガニスタンからフィリピンなど東南アジアに移動しているとの指摘が強まっている。米国は第2のテロを警戒しているが、発信元がこの地域になる可能性は高く、欧米各紙は米国が東南アジアで軍事行動を起こす可能性を指摘。東南アジアが新たな“戦場”になる可能性も出てきた。
「米国のテロに対する戦争の第2の前線は、間もなく極東アジアで開かれるかもしれない」。11日の英紙ガーディアンはそう報じた。米ニューヨーク・タイムズも10日付で、政府関係者の話として「アジアがアル・カイーダの活動の主な中心となっている」と報じている。
この中であげられているのが、フィリピン、マレーシア、インドネシアの各国だ。
フィリピンにはアル・カイーダと関係の深いイスラム教過激派組織「アブ・サヤフ」がある。リーダーのジャンジャラニ氏はイスラム教徒のフィリピン人で、80年代のソ連のアフガン侵攻の際にラディン同様、アフガンで義勇兵として戦った。
フィリピンについては国内のイスラム教学校や基金がラディンに対して数百万ドルの送金をしているという情報もあるが、近年、米国が狙われたテロの多くは、フィリピンと何らかのつながりが指摘されている。
一方、連日大規模な反米デモが勃発、ついには反米爆弾テロも起きたほど緊張が高まっているのがインドネシアだ。民族紛争が収まらず、今や“世界の火薬庫”といわれる同国にも、アル・カイーダにつながる2つのイスラム教過激派組織が存在する。ガーディアンによれば、ワシントンではラディンがインドネシアで「冬ごもり」をするのではないかとの噂もささやかれているという。
また、マレーシアには米中枢同時テロの実行犯数人が滞在していたことが確認されているが、現在、最大野党が米国への「聖戦」参加を呼びかけ、国民の反米感情を煽っている。
それだけに、ガーディアンは「(3国には)大規模な攻撃はありえないが、米国のスタンスからすれば、特殊部隊の投入は十分ありえる」としている。実際、フィリピン大統領府筋によれば、米国側からの働きかけで今月末にはフィリピン内の「アブ・サヤフ」の掃討作戦に米陸軍の顧問団が参加する予定だという。
米国防総省が、ラディンの関係者がいる攻撃対象国のリストを作成中との報道もあるが、戦火が東南アジアに飛び火する事態も十分ありえそうだ。