投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 10 月 11 日 20:08:28:
●これもやはり9・11米国事変の直後に起きた“椿事”でしたが、
「ハッカー青年」が米国yahooのニュースサイトの記事を易々と
書き換えた、という報道を紹介しました。
【 http://asyura.com/sora/bd14/msg/597.html
Ψ空耳の丘Ψ14 投稿NO:597 2001/9/21 10:20:47
投稿者: 佐藤雅彦
題 名: 一人のハッカー青年がyahooニュース記事を
易々と書き換えていたことが発覚
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Japan.internet.com に興味ぶかい記事が掲載されていたので、
引用紹介します。米国yahooは昨年の11月、つまり総選挙の
投票日直前に政治ニュースの分野にも参入したのですが、その
ヤフーニュースが簡単に外部から書き換えられることが判明した
とのこと。
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●今になって思えば、米国大統領選挙の“ニュース”そのものだって、
大がかりに捏造された得票詐欺だった感じがしますが、それはともかく
として、今日報じられたのはCNNサイトが実験的に「ハッキング」されて、
米国の映画スターが死んだというデマ報道が流れ、かなり大きな騒動
になったという話題……。
なんだか第二次大戦前に米国でオーソンウェルズが実行した「宇宙
戦争」ラジオドラマ放送による社会心理学的実験を連想させますね。
●実際、メディアの効果をめぐる社会心理学的な知見は、冷戦時代に
米国の大学などで軍事研究として行なわれたものが基盤になっている
ので、ニュース報道も「心理戦争」の兵器であると、言えなくはありません。
●ついでに言いますと、ジャーナリスム(journalism)のそもそもの語源は、
従軍日記だったとか……。つまり戦争報道こそジャーナリズムの本質的
原点なのでしょうけど、これもまた、「語り」(histoire)すなわち「歴史」
(histoire)の本質として、ご都合主義的な「騙り」を含んでしまうという
宿命を抱えているのでしょう。 ……だからこそ、報道を受ける側の我々
に「メディアの読み方・聞き方・見方」――つまり「メディア・リテラシー」
――の素養がぜったいに必要になってくるわけだと、私は思います。
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http://japan.internet.com/webtech/20011011/12.html
「ブリットニー・スピアーズが事故死」―― にせ記事で大騒ぎ
著者: InternetNews.com Staff
▼2001年10月11日付の記事
■海外internet.com発の記事
技術に詳しい一人の悪戯者による「文化的実験」のため先週末、CNN.com サイトに掲載された「歌手のブリットニー・スピアーズ、交通事故で死亡」というショッキングな偽 (にせ) 見出しが、大量のヒットを記録した。
この偽ニュースは7日午後、AOL Time Warner (NYSE:AOL) 傘下のニュースサイト『CNN.com』で、12時間に15万回を超えるヒットを得たが、これを最初に報道したのは Newsbytes.com だった。
この悪戯の主は、ミシガン州サギノー在住のオンライン漫画家、Tim Fries 氏であることが判明。同氏は、誤った情報が Web 上でどれだけ広範囲にどれだけの速度で伝わるか調査したのだと述べている。そして、基本的には一般国民が最新ニュース探し ―― テロリズムと戦っている米国では重要になっている ―― においてインターネットにどれだけ信頼をおいているかをテストしたのだという。
いったい、どんなやり方で騙したのか。Fries 氏は、外部サイトに CNN.com の偽 Web ページを作るとともに、Web ブラウザによる URL の扱い方の特質を利用。スピアーズが事故死したとの偽情報を載せて、特別に細工した URL ―― CNN.com から偽 Web ページに行くように細工したもの ―― を、AOL チャットソフトウェア『Instant Messenger』ユーザー3人に送った。
読者が問題の記事を他の人にも知らせようと、この偽 Web ページ上の「これを Eメール」リンクをクリックすると、CNN.com のシステムが細工に応じて作動。CNN.com のロゴと偽ニュース記事へのリンクが入ったメッセージを配信する、そんな仕組みであったという。CNN.com ニュースサイトのシステムは、「これを Eメール」クリックを全て、同サイト中の「もっとも多く読まれた」記事統計に加えて行った。
CNN.com は何も知らないまま、ユーザーを外部の偽記事に差し向けることによって、嘘情報の拡散を助けたことになる。これによって、「歌手のブリットニー・スピアーズ、交通事故で死亡」は、CNN.com ニュースサイトのページに実際には一度も掲載されなかったにもかかわらず、同サイトで「もっとも多く読まれた」記事となったというわけだ。
CNN.com の広報担当者は Newsbytes.com に対し、バグは修正したと述べた。
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