投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 10 日 20:12:57:
10/10 15:46 イスラム世論狙い情報戦 米英とビンラディン氏 外信75
【ワシントン10日共同】米英軍のアフガニスタン攻撃をめぐり
、米英両国とウサマ・ビンラディン氏がイスラム世論を味方に付け
ようと激しい情報戦を展開している。米英の「テロ対国際社会」と
いう論理にビンラディン氏側は「イスラム対『抑圧者米国』」で対
抗、メディアでの戦いは激化の一途だ。
世論工作の主戦場となっているのがカタールの衛星テレビ、アル
ジャジーラ。カブールに支局を置く同テレビは、米英軍の攻撃開始
直後に、ビンラディン氏の姿を放映、九日にはアルカイダのスポー
クスマンが新たなテロ実施を宣言するなど、ビンラディン氏の事実
上の対外窓口となっている。
これに対し、アラブ社会での空爆への反発などから対テロ国際包
囲網のほころびも見え始めた米英側は、ブレア英首相やパウエル米
国務長官が相次いで同テレビに出演、反論に躍起だ。フライシャー
米報道官は九日、ブッシュ大統領が同テレビに出て、自らがイスラ
ム民衆に米国の立場を訴える可能性を示唆した。
また、アルジャジーラの報道が一方的だとして、パウエル長官が
先週訪米したハマド・カタール首長に懸念を伝達するなど同テレビ
の報道をけん制する動きも見せている。
バウチャー米国務省報道官は九日、テロ組織との戦いで資金追跡
などと並んで「パブリック・インフォメーション(広報活動)」の
重要性を強調。イスラム系報道機関への働き掛けやVOA(米国の
声)放送を通した宣伝活動を強める方針を示した。
(了) 011010 1545
[2001-10-10-15:46]