投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 10 日 20:10:32:
10/10 15:08 OICが緊急外相会議 アフガン問題対応が焦点 外信78
【ドーハ10日共同】世界の五十五カ国・地域でつくるイスラム
諸国会議機構(OIC)の緊急外相会議が十日、カタールの首都ド
ーハで開かれる。米国のアフガニスタン空爆に対し、世界で十億人
を超えるイスラム教徒の代表であるOICがどう意思表示するかが
注目される。
会議筋などによると、会議は(1)テロ対策での国際社会の協力
(2)テロ行為とイスラム聖戦・抵抗運動の明確な区別(3)パレ
スチナ住民との衝突が続くイスラエル問題への対処―を中心に討議
する。
会期は一日だが事務局は各国の討議が長引いた場合に備え、十一
日までの延長も検討中。最終声明で意見を表明する。
加盟国内には、国際的なテロ対策が必要との認識が強い半面、米
国がイスラム教国のアフガニスタンを攻撃したことへの反発も強い
。特にイラクとイランは攻撃を強く非難しており、エジプトなどア
ラブ穏健派と声明文の表現をめぐる折衝が続いている。
パレスチナ問題では、反イスラエル闘争が激化して一周年を迎え
た中、闘争とテロ活動を明確に区別するのも重要課題の一つ。
イスラエルによる住民抑圧が深刻化しているとの認識から、対イ
スラエル非難とパレスチナ住民殺害の責任者訴追も声明に盛り込ま
れる見通し。
イスラエルを支援しアフガニスタン攻撃に踏み切った米国につい
ては、声明とは別の宣言の中で中東政策の見直しを訴える案が浮上
している。
(了) 011010 1507
[2001-10-10-15:08]