投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 09 日 19:06:11:
10/09 15:49 タリバン報復を警戒 秘密主義貫くウズベク 外信93
【カルシ(ウズベキスタン南部)9日共同】米軍のアフガニスタ
ンへの軍事攻撃が始まる中、隣接国ウズベキスタンは厳しい情報統
制で対米支援について秘密主義を貫いている。同国への報復を予告
するタリバン政権や国内のタリバン支持者の動きを極度に警戒して
いるようだ。
ウズベク政府は人道支援と捜索・救助目的に限り国内の基地一カ
所の使用を許可。しかし、どの基地を使用させるかを含め、それ以
上の情報について公式には「ノーコメント」を押し通している。
南部のハナバード基地当局は、既に報道されている米軍機や米軍
部隊の到着について沈黙を守っており、基地周辺道路を封鎖。発着
する軍用機の機影が遠方からは見えるが、米軍機かウズベク機かは
判別できない。
情報統制について地元紙記者は「テロ防止と、タリバン支持者へ
の刺激を避けるのが狙い」と語る。
同国には、カリモフ政権打倒を掲げ、米国もテロ組織と認定して
いるイスラム武装組織「ウズベキスタン・イスラム運動」がある。
拠点はアフガン領内にあるとされ、対米支援を行うウズベク政府へ
の報復を予告しているタリバンと、組織上ほぼ一体化している。
治安関係筋によると、国内の約一万人のアフガン出身者のうち、
過激なタリバン支持者は少なくとも百人いるという。
外交筋は「政権が脅威を感じているのは武装組織よりイスラム原
理主義思想の浸透」と述べ、潜在的なタリバン支持者は相当数に上
ると指摘。カリモフ政権は対米支援を機に、これらの勢力が反政権
で結束する事態を警戒しているとみられる。
(了) 011009 1548
[2001-10-09-15:49]