投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 09 日 12:26:03:
アフガニスタンに対する米英の軍事行動があった8日、パレスチナ自治区とイスラエルとを結ぶエレズの検問所が94年の自治開始以来初めて閉鎖された。反米意識の根強い住民らのデモに対し、米国の関係や和平を重視する自治政府側が力で抑え込もうと試み、死者まで出したからだ。アラファト議長率いる自治政府は苦境に追い込まれている。
検問所では、警備の兵士は「自治政府からの通知で通過は認められない」と話した。
自治区では、9月の米連続テロの際に歓喜する人々の映像が世界に伝えられ、非難を浴びた。今回は住民の反米意識の実情が外に報じられないよう、自治区内のマスコミに対しても住民への取材を禁止したという。
8日に自治区のガザで起きたデモの参加者によると、オサマ・ビンラディン氏の「パレスチナの平和が来ない限り米国に平和は訪れない」との言葉に触発された若者が多かったという。
一方、自治政府側は、過激派を取り締まる姿勢を示した。アラファト議長は8日、カイロで「イスラエルとの停戦を破る行為は取り締まる」と発言。湾岸戦争ではイラク側に立って国際社会から孤立化した場合とは逆の立場を選んだ。
しかし、8日にはイスラエル軍の戦車の砲撃などでパレスチナ人3人が殺されたうえ、初めてパレスチナ警察との衝突でも死者が出たため「自治政府もイスラエル軍も同じ」との批判が上がっている。(10:55)