投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 10 月 09 日 12:24:24:
米国のアシュクロフト司法長官は8日、フロリダ州で今月2人目の炭そ菌感染者が見つかり、犯罪によって感染した可能性もあるとみて、連邦捜査局(FBI)が捜査に着手したことを明らかにした。米軍のアフガニスタンへの空爆を受けて、米国ではテロ再発を心配する声が高まり、生物兵器にも使われる炭そ菌の感染経路の解明に強い関心が寄せられている。
捜査当局によると、2人目の感染者はフロリダ州マイアミの郊外で、5日に肺炭そで死亡した1人目の感染者と同じ大衆紙サンの事務所に勤務。もともと肺炎にかかっており、検診を受けている過程で鼻腔(びこう)から炭そ菌が検出された。皮膚がはれるなど炭そ病特有の症状はまだ表れておらず、抗生物質の治療を受けている。
また、1人目の感染者が使っていたコンピューターのキーボードからも炭そ菌が検出された。
司法長官は記者会見で、「サン」などの新聞社が入居するビルを閉鎖し、感染経路の捜査を始めたと表明。「犯罪捜査になる可能性がある」と指摘する一方、「テロと関係しているかどうか判断できる情報はない」とも述べ、2人が意図的に感染させられたか、自然感染かの両面で捜査する考えを示した。
炭そ菌は呼吸器への感染例が珍しく、人から人へはうつらないため、同じ事務所で2人が感染したことは「不自然」とされる。感染経路として、郵便物に含まれる、空調設備を通じて施設内に広がる、などの可能性が指摘される。州保健当局は、閉鎖されたビルに勤務する300人に対し、感染の有無の検査を受けるよう勧告した。
フロリダ州では同時多発テロの直前まで、航空機を乗っ取ったテロ実行犯たちが滞在。AP通信によると、1人目の感染者の家から約1.6キロの飛行場から実行犯が航空機を飛ばし、約64キロの地点の会社で実行犯たちが農薬散布についての情報を集めていたという。(11:25)